きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 560】 by 岡村恭子
VOL.560 デンマークの春 ロックダウン解除の春!
mondag den. 2 marts 2021
弥生三月。
暦の上にも春が巡ってきました。
2月前半は連日氷点下10℃を下回る冷え込みでしたが、
後半は一気に気温上昇、晴天が続いてポカポカ陽気となりました。
この極端な寒暖差が植物の発育にはとても良いのだそうです。
人間だって同じ。ギュッと緊張した後にパッと解放される。
すると体の内部から元気が湧いてくる。
加えて嬉しいことに、コロナで文字通り” 閉ざされていた長い冬“ から、
ようやく解放されそうな見通しとなりました。
政府は週明けから段階的にロックダウンを解除してゆく方針を発表
それと同時に、ただでさえ、このところの陽気にすっかり気の緩んでいる
国民に向けて、引き続きソーシャルディスタンスとマスク着用の必要を
呼びかけることも忘れていません。
小売店が営業再開される中、今回見送りとなってしまった
5000平米以上の大型店舗ではネットでオーダーしたものを
店の入り口(外側)で受け取れるという、苦肉の策とも思える
サービスを開始したそうです。デリバリーしてもらうと10日ほど
かかってしまうのが、この方法ならオーダーした翌日に受け取れるので
なかなか便利そうです。
他にもコロナを期に定着しそうな新商法が続々登場している様子に、
” デパートでじっくりと品定めしながら買い物を楽しむ”
という時代は過ぎ去ってしまうのかもしれない、と一抹の寂しさを
感じているのは私だけ…かなあ?
日ごとに春めいて庭仕事も捗ります。
ラベンダーやバラなど花壇の花を短く切り揃えながら
土に空気を入れ、きれいにして行くのですが、しかし、それにしてもです。
案外腰をかがめる作業が多くて草臥れる。
そういう時は気分転換も兼ねて他のことをします。
例えば、雑木の剪定とか窓拭きなど、背伸びする作業に切り替える。
そして陽だまりのベンチに腰掛けて一休みしたら、
今度は塀沿いに這っている膨大なツタを切り揃えたり、その間に
群生しているシダの枯葉を切ってゆきます。
潜り込むようにして作業しながら、今、私は土に近づいてるなあと思う。
小さな子供が地面にしゃがみ込んで飽きず遊んでいるのを見かけると
一体何がそんなに興味深いのだろう?と思うけれど、
気づけば、私も時間の経つのを忘れて土と格闘しています。
身近な自然観察を楽しみながら少しずつ整えて、
春本番を迎えたいと思います。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
週末の町内から
抜けるような青空と街のパン屋さんに並ぶ人たち。
(パン屋さんとお花屋さんはロックダウン中も営業許可。但し一度に入店人数を制限。)
ポカポカ陽気に近所の公園にも家族づれがたくさん!
週末の我が家から
早春の花の寄せ植えが次々花咲いてきれいです。
お茶の時間のお客様を迎える準備中です。
お雛様を飾りました。