きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 564】 by 岡村恭子
VOL.564 夏時間になりました & 私のイースターホリデー
mondag den. 29 marts 2021
3月の最終週末、忘れずに時計の針を一時間早めます。
夏時間のスタートです。
途端に朝が早くやってきて、舞台が反転したように、
パッと明るい季節に早変わりです。
そして、週明けからイースターホリデーが始まります。
コロナ禍とはいえ、春一番の大型連休とあって、
思い思いに楽しい計画を立てているのでしょう。
この週末は道路を行き交う車がいつもよりずっと多かった気がします。
みんな都会を離れたいんだね。。。
デンマーク人は呆れるくらい自然に親しみ、楽しもうとします。
そのためにサマーハウスやヨットを所有することも決して贅沢な
ことではありませんし、もう少し手近なコロニアルガーデンと
いう、小さな家付きの庭(と言っても200㎡程ある)いわゆる
家庭菜園で草花や野菜などを育てる人もたくさんいます。
不動産情報ページにはサマーハウスやコロニアルガーデンの物件欄もあり、
コロナで旅行ができないことも手伝って人気が高いということです。
そんな”日常生活から脱出したい” 人々を横目に見ながら、
私はもっぱら庭でゆっくり過ごす予定です。
イースターホリデーは行きつけのスーパーもお休みになるので
買い物したくてもできないし、
いながらにして自然に親しむ=日が暮れるまで庭いじり。
それが私のイースターホリデーです。
東京では桜の満開時期もピークを過ぎたということですが、
デンマークは3月の気温が平年を下回り、冷え込みが続いていたため、
本格的な春の訪れが少し遅れ気味です。
それでも、湿った土の下から草花が顔を出し始めて、日毎、庭が賑わってきています。
思いもよらないところからチューリップが顔を出したりすると、
まあ、こんなところのいたの?と迷子の子供を見つけたように嬉しい。
300㎡程あるのでなかなか目が行き届かず、ほとんどワイルドガーデン化
している場所もありますが、それもまた良いかな?と
最近は無理せず雑草の生い茂るままにしています。
週末、
地下の大掃除の時に出てきた古いリビング雑誌の詰まった段ボール箱を
開けて一冊ずつ目を通していたら、我が家そっくりのインテリアの
写真ページが出て来ました。
この家を設計した建築家、アルネヤコブセンの自邸紹介です。
ドアノブ、キッチンタイル、塗装カラーまでそっくり!
この家がいかにオリジナルに近い状態を保っているのか?
普段あまり意識していないけれど、こうして雑誌と比較してみると
大切にしなくては…と改めて思います。
「不便を承知で楽しんで暮らしてください。」
前オーナーがこの家を私たちに引き渡す際に、私たちに言った言葉を
思い出しています。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
今日の庭から
芝生の間から春の愛らしい小花がたくさん!
リビング雑誌のヤコブセン自邸キッチンのページを開いて。
色使い、白いタイル、ドアノブまでそっくりです。
おやつにはマドレーヌを焼いて。。