2010年1月~3月
【きょうのクロスステッチ Vol. 34】 by 岡村恭子
VOL.34 ステッチ始め
torsdag den 14. januar 2010
新年明けましておめでとうございます。
今年も楽しみながら一針ずつ丁寧に「きょうのクロスステッチ」を
綴って行きたいと思っています。
さて、新しい年になって早10日。
お正月明けの北欧は記録的な寒波に見舞われ、ここ数日は日中でも
氷点下10℃前後です。こうなると寒いのを通り越して“痛い!”
いつもの調子で自転車に乗って出かけようものなら、脳ミソの芯まで
フローズン状態になります。
あんなに騒いでいた地球温暖化の心配も、少休止という感じです。
ここ数年、暖冬続きだったので本格的な寒さはかえって嬉しい。
冬景色を求めてクリスタルのように透き通る寒さの中を
散歩に出かけました。
運河も旧市街地のお掘りも氷が張っています。
コペンハーゲンっ子達も嬉しいのでしょう。家族連れや若者達が
氷の上を散歩しています。すれ違うと皆がにっこり挨拶します。
「やっぱり、冬はこうで無くちゃ-!ね」と、頷き合っているようです。
凍り付いた土手をジョギングする人、幼い子供に初氷上体験させている
カップル、カメラ片手に風景を撮影する人、スケートを楽しむ子供達、
寒さなど気にせず?氷の上でおしゃべりを楽しんでいる人達もいます。
そんな人々の様子をカメラに収めようと手袋をはずした…その途端に
指先がカチン!と固まった。すっかり暖冬ボケしていた私の指に
激寒の一撃です。氷上は更に気温が低くて、ただでさえ吹き抜ける
風は身を切るようです。慌ててシャッターを切りながら、ふと見上げると
嗚呼!青空が広がっています。明るい陽射しが眩しい。
どんなに寒くても もう大丈夫だと思えて来ます。
ほんの少しずつだけれど日ごとに、日照時間は長くなっているのです。
春は確実にやって来る!
庭の桜の枝先も木の芽が赤く膨らんで来ています。
みなさまにお庭の様子をお伝え出来る日も、もうすぐそこ迄
来ている気配です。
岡村 恭子
http://www.copenhagensmile.com/
クリスチャンスハウンの運河も凍って…
すっかり氷の張った旧市街地の掘り:ソルテダム
何処も変わらぬ親心?
わが子の初氷上遊びに本人よりも親の方が楽しそうです。