きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 565】 by 岡村恭子
VOL.565 デンマークの暮らし 寒の戻りのイースター
日常化したwithコロナ暮らし
mondag den. 5 april 2021
庭の手入れを楽しみにしていたイースターホリデーですが、
とても冷え込んでいます。
時々雨や霰やついには雪まで降ってきて、寒の戻りのようです。
風も強いので庭仕事には向いていません。
こういう天気が続くと、なあるほどなあ、と納得する。
何が?と言って、北欧の人々が春の連休を待ち構えるように
暖かい南欧にひとっ飛び!したくなる気持ちが、です。
いつもなら、そんな人々でごった返すイースターホリデーの空港も、
去年の春以来閑散として、空いたスペースに解雇された元空港関係者の
再就職相談窓口が開設されたとか。
コロナ禍が長期化する中、人々の暮らしにも様々な影響が出てきている様子です。
私だって日本に帰りたいのに帰れない状態が続いている。
デンマークではカフェもレストランも未だに休業を余儀なくされているし、
大型ショッピングセンターやシアター、映画館も閉鎖しています。
とにかく密になりやすい場所はNG状態です。
そんな中、ようやくイースターホリデー明けから美容院が営業再開
することになりました。こんな些細なニュースでも少し日常が
戻るような気がして嬉しいものです。
中途半端に伸びてしまった髪の毛を思い切りカットしたら、
精神衛生上も良さそうです。
そして、21日から待ちに待った大型店舗の営業再開予定です。
まだ、2週間以上も先だけど、私も楽しみにしているところです。
デンマーク政府は常にコロナ感染状況を把握、慎重かつ的確な判断と
臨機応変な政策で国民の了解を得てきました。
他国の例から「急いては事をし損じる」&「急がば回れ」という感じです。
現在、国内における感染指数は0,4前後、このまま行けば夏には
また今までの暮らしが戻りそうですが、あくまでも国内のみでの話です。
ヨーロッパだけをとっても、国によって状況も対処の方法もまちまちで
国境を気にせず自由に行き来できるようになるには、まだ時間がかかりそうです。
一方で、国民の衛生観念の向上、手洗いなど新たな生活常識の浸透など
コロナのおかげで学んだんことも多く、街中でもマスク姿が普通の
光景になりました。
大型店に代わって地元の小売店などが景気回復しているというのも
良いことだと思います。
以前は食料品を買うのにわざわざバスに乗ってTorvhallenまで行っていた私も、
最近は町内の八百屋さんや食料品店で購入できるもので工夫する
ようにしています。
余程の用事がない限り、公共の乗り物を利用しない。
一人一人が可能な限り感染防止に努めることこそが
コロナ禍での大切な心得と思っています。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
春の雪に庭木もパンジーも寒さに凍えているみたい。
我が家の食卓から。
到来もののジブラルタル海峡のまぐろ。超美味!
スーパーでしめじをゲット!
近所でも手に入るようになって本当に嬉しい。