きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 572】 by 岡村恭子
VOL.572 デンマークの暮らし 空き巣に御用心の巻
mondag den. 24 maj 2021
5月になったというのに肌寒い日が続き、まだ暖房を入れています。
晴れていても吹く風が冷たいような気がする。
歳のせいか?と思っていたら、いやいや1996年以来25年ぶりに
気温の低い5月だということで、寒がっているのは私だけじゃないようです。
例えば気温に敏感なミツバチも養蜂箱の中でジッとして動かない。
このままでは春の花の時期を逃してしまう、と養蜂家が嘆いていました。
そういえば、我が家の庭でもいつもなら花々の間をうるさいくらい飛び交う
ミツバチの姿を見かけません。
毎朝ハチミツを欠かさない私としては、今から今年のハチミツ収穫量が
気になるところです。
さて、“ 私の通用門はお勝手口!” というくらい、
普段、玄関など使わず裏木戸から出入りしているのですが、
その日もいつものように裏木戸を開けて外に出たところで、
ハッ?!… としました。
木戸を出たすぐの壁際の地面にある地下室の採光用窓上部の鉄柵、
その上に雨よけに置いてあるアクリル板、更にその板が飛ばないよう
置いた重たいブロック、それらが外されて乱雑に放置されているではありませんか!
さては空き巣未遂か?
そういえば…と家人が思い出したように、
真夜中に目覚めてしまったので映画でも見ようかと階下に降りる時
(当然 照明を点けながら行動。)
遠くでバサッ、ドスン、というような音がした…ような気がするというのです。
留守宅と思った空き巣が人の気配に慌てて逃走したのだろうか?
侵入しようとした丁度その時に室内の照明がついて驚きその場を去った。
きっと、そうに違いありません。
偶然とはいえ良くぞ時差ボケで起きてくれた。
これからもずっと夜勤してください。と冗談を言いましたが、
あまり気持ちの良いことではない。
夫婦で防犯対策を練って、しばらくすると「こんな感じでどう?」と
家人が自分の身丈ほどもある丸棒を持って仁王立ちしています。
あははー。動物は自分を大きく見せて威嚇するというから、
ドロボウも一瞬びっくりするかもしれない。日本語で「何者だー!」と
一喝したら飛び去るかな?と笑いましたが、それは冗談として、
ことの顛末を聞いたエリックが、例によって道具一式を持ってやってきました。
取り外し可能だった鉄柵を本格工具でしっかり固定。
さらに安心のために、と内側から金網式の扉も取り付けてくれました。
今回は未然に防げたので警察に通報はしませんでしたが、
念のために両隣家に空き巣に注意するよう、ことの顛末を伝えました。
皆さん口を揃えて「教えてくれてありがとう。」と言いながら、
異口同音に私たち夫婦が無事で何より、と言ってくれた
その優しい言葉に、大きく相槌を打ちながら年寄りが
棒など持って立ち向かうなんてもっての外!だと、
家人の用意した丸棒をそそくさと片付けたのでした。
空き巣話もひと段落すると、それはそうと…と、お隣のご主人、
お宅はワクチン接種は済みましたか?
僕は今日コロナパスが発行されたので早速久しぶりの散髪です。
(デンマークでは今の所、美容院もコロナパスが必要です。)
とニコニコ笑顔で理容院にお出かけしたのでした。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
地下の採光口鉄柵をしっかり固定、
内側に鉄格子を設置して防犯対策万全です。
今日の庭から
白いレースのようなセラスチウム、ライラックが花盛り、
鉢植えのイチゴにも可愛い白い花が咲きました。
まだまだ明るいPM9:00。
白いライラックの花をテーブルに生けて。