きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 589】 by 岡村恭子
VOL.589 デンマークの暮らし
秋の庭仕事 ライラックの枝はらい
onsdag den. 30 september 2021
一雨ごとに秋が深まっています。
今年の9月は例年の平均気温を1℃も上回ったとか。
そのお陰でしょうか?庭の草花が長持ちしてくれています。
お天気の良い午後、飲みかけのコーヒーを手に
庭先でのんびりしていると、その脇を「さあ、切るぞ!」
… 家人が大きな梯子を担いで通り過ぎてゆきます。
一番大きなライラックの枝を払う!と張り切っています。
重たい腰を上げて私もお手伝い。
初夏、ライラックの花が咲くと庭中が甘い香りに包まれて、
それは素敵なのですが、実は花が終わった後のこぼれ種から
どんどん根付き、放置しておくとあたり一面がライラックの
雑木林化してしまうのです。
美しく咲く草花たちも生き抜くために逞しい生命力を発揮している
のだと感動する反面、ちょっと困り者です。
そんな困り者がもう一つあります。鈴蘭です。
バラの花壇周辺が鈴蘭に占領された時には大変でした。
純白の愛らしい花に似ず、地下茎で縦横無尽に根を張り巡らして、
他の植物が生きてゆけなくなるくらいに密集してしまいます。
どこか広大な野原一面が鈴蘭で埋め尽くされる光景は美しいけれど、
小さな庭ではかなりのトラブルメーカー。
ごめんなさいね、という言いながら、スコップを差し込み地下茎の
根っこを引き抜き引き抜きしました。
他にも、レンガ塀に伝う蔦や地面を這う野苺など、庭仕事をしながら
植物たちの生命力に感嘆する日々です。
⚫︎「10月1日から帰国の際の自主隔離緩和!」
在デンマーク日本大使館から、少し前向きなコロナ関連通知です。
指定ワクチン(ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ)を
2回摂取し陰性証明を提示すれば、今まで入国後、指定ホテルに3泊と
自宅などで11日の計14日間の自主隔離が義務付けられていたのが、
10月1日以降は最初の3泊がなくなり、10日間の自主隔離のみとなるとのこと。
少し面倒が省けそうですが、10日間の自主隔離って実際どうなんでしょう?
他の家族は外出しているわけだし、帰国者だけがまるで感染者扱いです。
こんな隔離は無意味だと思うのは私だけでしょうか?
(因みに、日本からデンマークの入国はコロナパスを提示すれば通常通り。)
早いところ、自主隔離などは過去の話となって
以前のように気軽に帰国できる日が来るようになるといいなあ。
そんな日が近いことを願っています。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
初夏には美しい花盛りのライラック。
大きくなりすぎたので一回り小さくしました。
ライラックの枝はカクカクと曲がっていて
切った後に纏めるのが大変です。
柊が赤く色づき、ピンクのバラ一輪、今年最後の花をつけました。
影が長くなって、静かな秋の庭です。