きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 602】 by 岡村恭子
VOL.602 Happy new year 2022
今年もどうぞよろしく!
torsdag den. 6 januar 2022
新年明けましておめでとうございます。
今年は寅年、私の干支です。
だからどうということはないけれど、
12年に一度の選ばれし年という気分で迎えた元旦。
初詣がわりにトラならぬヒヨコの貯金箱にお賽銭を入れると
手を合わせて … この一年の家族の健康を願いました。
デンマークの大晦日は夜中の12時を合図に一斉に花火を上げて
新年を祝う…、というのは半分くらい間違っていて、
実は夕暮れ時からドド〜ン、バチバチと町中が騒がしくなるのです。
クリスマス休暇が明けると同時に花火の大売り出しが始まって、
1箱1,000kr.以上(2万円〜)もする花火セットがずらりと並ぶ。
できるだけ派手に大きな花火を打ち上げたいのでしょうが、一方で
小さな子供やペットが怯えて寝れないという苦情があるのも事実で、
遅まきながらシドニーやパリのように一ヶ所でまとまった花火を
打ち上げようという案も出て来てはいるようです。
日本の花火師を招いて世界に誇れる新年の花火大会にしたら
どんなに素敵だろうと夢想しつつ、ご近所の取り止めない花火の音を
聞きながら年を越しました。
クリスマス休暇は連日氷点下の寒い日々でしたが、
その後は日増しに気温が上昇し、元旦には7℃と記録的に暖かい
お正月となりました。きっと東京の方が寒いと思います。
南スペインの海岸地域では26℃にもなって夏のようだと言うし、
どうやら2022年も波乱に富んだ気候変動の一年となりそですが、
コロナに関しては、オミクロン株による重症化率はデルタ株の
半数以下との見解が、デンマークのSSI(=国家感染症研究所は
世界的にも信頼度が高い)から発表されたこともあり、
次第に従来のインフルエンザ流行時と同等の扱いになって
くるような気がしています。
年明けのデンマーク国内ニュースに目を向けると、
今年御在位50周年を迎えるマーガレーテ女王の特番、
コロナ禍での冬休み(2月)の過ごし方アドバイスなどと並んで、
何とタトゥーの染料問題でした。有害物質が含まれる色の使用禁止令に、
制作半ばの腕を差し出して、その色が無いと完成しないと悲痛な訴えを
している姿には可笑しいやら気の毒やらで笑ってしまいました。
年の初め、メディアが意識的に平和な話題を取り上げているのかも
知れませんが、何はともあれ、今年は世界中が健康で
朗らかな笑顔に包まれる一年になるよう願いつつ、
私もコペンハーゲンから身近で楽しい出来事などを綴って
ゆきたいと思っています。今年もどうぞよろしく!
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
お賽銭箱代わりのヒヨコの貯金箱
元旦の食卓。
大晦日は夫婦で仕込みを楽しみました。
元旦恒例の書き初め転じて似顔絵大会に?
花火の広告。危険物なので
郊外のホームセンターなどでのみ販売。
庭の片隅に顔を出し始めた早春の花スノードロップの葉芽。
春までもう少しの辛抱です。