きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 624】 by 岡村恭子
VOL.624 デンマークの暮らし
夏至の頃の日々雑記 煙突掃除と分別ゴミの謎など
torsdag den. 16 juni 2022
いよいよ来週火曜日は夏至です。
今年も明るい季節のピークを迎えてしまう…と思うと何だか寂しいけれど、
いやいやまだまだ本格的な夏はこれからが本番!です。
23日は夏至祭。この日は人々が水辺に集い焚き火を囲んで、
歌い、語らい、明るい季節を慈しむ様に明るい夜空の下で過ごします。
⚫︎夏至を目前にした我が家では…。
庭仕事に加えて外回りメンテナンスなどで忙しい今日この頃です。
まずは垣根や植木の剪定、花壇の雑草取り&花の終わった花の切り落とし、
物置や手すりなどペンキ塗り&補修ミニ修繕、雨樋の排水部分のチェック等々。
毎年のことながら気になる箇所が次々と出て来て気忙しい。
芝刈りに至っては家人の日課、毎日のように励んでいます。
この家に暮らす限りエンドレスなDIYですが、おかげで、
最初のうち腕組みするばかりだった私たちも、ちょっとしたことなら自分達で
なんとかできる様になったし、簡単な道具や材料は手元に揃う様にもなりました。
「習うより慣れろ」とはこの事ね、と実感します。
これもこの家に暮らす楽しみのひとつ!と自分自身に言い聞かせて、
今日も手袋をしたらハサミを持って、まずは庭仕事から頑張ろう!
⚫︎今朝は煙突掃除屋さんがやってきました。
真っ黒いユニフォームに身を包み、煤払いのブラシを肩にかけた…、そう、
ミュージカル、メリーポピンズに出てくる煙突掃除屋さんと同じスタイルです。
煙突のある家(暖炉を焚く家)は年に一度煙突の煤払いをする。
これは義務です。住民税の中に煙突掃除料金もしっかりと含まれています。
地域暖房のお陰でほとんど暖炉を焚かなくなった今でも、
煙突がある限り1年に一度、煤払いの日がやって来るのです。
⚫︎また、ひとつ分別ゴミ容器が増えた!
今回新しく配布された容器には ″ PAP ” と書いてあります。
主にお菓子などの紙箱やトイレットペーパーの芯などです。
当然ミルクやジュースのカートンも、と思うけれど、それ間違いらしい。
口の部分のプラスティック重視?で、プラスティックに分別せよとのお達しです。
最新システムで機械が分別するので心配無用らしい。
それなら、他のゴミも全て機械に分別して貰えば良いじゃないか、と
思うのは私だけ? 兎に角、どうしてもミルクカートンをプラスティックに
分別する気になれない私は、口部分だけを取り外してプラスティック専用容器に
ポイッとしています。
もう何十年も前の事ですが、コペンハーゲンが東京都のゴミ処理システムに
学んでいる、という話を市の当局者から直接聞いたことがあります。
まだ分別ゴミなどに興味も関心もなかった時代です。
執務室の壁に銀杏マークのついた東京都清掃局の車の写真が飾られていたのが、
とても印象的でした。
そう言えば、数年前にエリック家族と東京観光した際にも、混雑している駅構内に
ゴミが落ちていない!と感心されたことも記憶に新しい。
空になったミルクカートンを眺めながら、
世界で一番清潔好きで分別ゴミの達人、それは日本人!と、
ちょっと自慢したいくらいです。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
裏庭に並ぶ分別ゴミ容器。
手前左=庭のゴミ、
後方左から 今回配布されたPAP専用、再生紙、生ゴミ、プラステイック&メタル、可燃性ゴミ
他に乾電池や洗剤など化学製品など専用が有り、決まった日に収集車が回収。
分別ゴミのカタログにミルクカートンについての説明が…。
謎めくタイトル「ミルクカートンはプラスティックゴミ!」???
作業の手を休めてお茶にしましょう!
白くて丸い、これはなあに?
外はホワイトチョコレート中はラズベリーのメレンゲ、
ふわふわ甘くて美味しい!Flødebollerというお菓子。
初夏の庭。色とりどりに咲く花たち、見飽きません。
庭先の桜の木ベルを下げて、我が家の風鈴です。