きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 628】 by 岡村恭子
VOL.629 デンマークの暮らし 真夏の日々雑記
暑さ対策 日本vsヨーロッパ
ønsdag den. 21 juli 2022
帯状に発生して各地に集中豪雨をもたらす線状降水帯。
当初耳慣れなかった気象用語も既に日常化した感がありますが、
ヨーロッパでは熱波という言葉が頻繁に登場するようになりました。
先週はスペイン、イタリア、フランスに続きイギリスも熱波の直撃を受け、
何と!40℃の猛暑となり大変な様子でした。
何が大変と言って一番の問題は冷房設備に乏しいことです。
夏の平均気温が25℃のイギリスで冷房の必要性を感じてこなかったのも
無理はありません。一般住宅はもちろんのこと公共施設でも冷房対策が
万全とは言い難い。
炎天下、目の前のカフェでもスーパーでも、とにかく屋内に入れさえすれば
ひいやりした冷気に救われるという日本の常識がヨーロッパでは通用しない。
どこも蒸し風呂状態になってしまう。
暑さで線路がグニャリとなった鉄道は運行になり、
メトロは熱中症の恐れがあるため使用自粛を呼びかける。もちろん学校は休校に。
そういうニュースを耳にするたび、日本はすごい!と改めて思います。
新幹線の線路が寒暖の差で問題を起こしたなんて聞いた事がない。
どんなに暑くても電車内は冷房完備が当たり前。
昨今は色々とあって省エネ実施中とはいえ、この夏も快適空調の工夫が
されていることでしょう。
そもそも日本は自然災害対策の先進国、地震、水害、そして近年の猛暑など
長年の経験と知識で身についた自然災害に対する一人一人の心構えのレベルも
世界一だと思います。
今しばらく続くであろう猛暑も、そして線状降水帯による集中豪雨にも
どうぞ万全の対策をして安全第一でお過ごしください。
さて、今回の熱波による問題はイギリスに限ったことではありません。
デンマークも同様です。幸い今回は外れてくれましたが、
決して対岸の火事ではない。もしも、コペンハーゲンが40℃の熱波に
見舞われたらどうしよう?
そしたら寝袋持って地下室で過ごせば良いさ。そうなんです。
夏涼しくて冬は暖かい。家中で一番快適な空間は地下に有り!なのです。
いざとなれば、地下があるという安心を得たところで、
まずはここ数日の暑さで喉がカラカラと言っている草花にたっぷり水をあげました。
先日のこと… こんにちはー!
庭先から明るい声が聞こえてきました。
裏木戸から庭伝いにやってきたのはステッチハウスの延江さんです。
たまたま来ていた娘も加わって久しぶりのおしゃべりに花が咲きます。
彼女たちと談笑しながら、朗らかな笑い声に混ざりながら
気のおけない友達がいる幸せを思います。
このページを続けて来られたのもステッチハウス(=延江さん)の
協力があればこそです。
この先いつまで続けられるか?あまり自信はありませんが、
刺繍を愛する皆様に少しでもデンマークの暮らしの一端を
お届けしてゆけたら、と思っています。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
今回のバースデーケーキはココアのスポンジに
ラズベリーとホワイトチョコレートのムースをサンド。
今日の庭から
水分欠乏になりがちな鉢植えはジョウロでたっぷりと!
延江さんから
読みたかった樹木希林さんの本と
https://pbchokolade.dk のチョコレート!。