きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 632】 by 岡村恭子
VOL.632 デンマークの暮らし
お盆の頃の日々雑記 : 料理も掃除も道具次第の巻
torsdag den. 11 juli 2022
月明かりが庭を照らすPM11:00。草花の吐息が聞こえるようです。
子供の頃、縁日の帰り道にお月さまが家まで一緒に
ついてきてくれたようで嬉しかったのを思い出しました。
夏の宵は幼い頃の情景に重なるのはどうしてだろう?
そんなことをつらつら思いながら…そういえば、
作家の向田邦子さんが、お店で食べるのをカレーライス、
母の手作りはライスカレーと表現していたのを思い出しました。
そうだ、今夜は懐かしい母の味「ライスカレー」にしよう!
と思い、延江さんに頂いたカレールーを使ったら本格的な
カレーライスになってしまった。ワンランク上の上出来です!
毎日、今夜は何にしよう?と言いながら献立を考え、
材料を仕込むのは楽しいし、便利な道具があると更に楽しくなる。
ところが、実際には引き出しの奥に眠る “ 開けにくい缶切り“とか
“ 返しにくいハガシ“ など、道具として半分しか機能していない
キッチンウエアのなんと多いことでしょう。
気がつくと使い手の私の方が道具に折り合いつけて、
力の入れ具合を調節したりしている。情けない。。。
お料理が楽しくなるような、便利なアイテムは無いものか?
と、考えながら歩いていると見つかるものです。
MUJI(コペンハーゲン)でステキなキッチンウエアに巡り合いました。
大小のシリコン製のスプーンと、お料理の途中でそのスプーンを
置くための小さな受け皿です。
今まで適当な小皿で間に合わせていたのが、これで一挙に問題解決です。
丸みの有るスプーンは具材を傷つけることなく鍋の底まで上手に
掻き寄せられます。取手の使い心地もとても優しい。
些細な所まで使い手の声を反映したに違いないラインアップに
さすがMUJIだと感心しています。
さて、主婦の2大家事のもう一つは、もちろん!掃除です。
個人住宅としてはかなり広いので、ローテーションを決めて
順に少しずつ掃除をするようにしています。天井が高いので
ちょっと放置すると手の届かないような高い所にフワフワした埃が
浮遊していたりする。できる限り清潔に保ちたいとは思っているけれど、
そこでずっと問題だったのは古くて丈夫な掃除機でした。
長年使い続けているのに一向に壊れそうもない長寿を誇る掃除機です。
大切にしなければいけないような気がしていました。
しかし、コードをつなげるところから面倒なこと甚だしい。
ちょうど一年ほど前のことでした。たまたま家人が掃除をした際に
「どうしてコードレスじゃないのか?」とぼやいた一言から、
Dysonを購入するまでに要した時間は僅か数時間。
「瓢箪から駒」とはこのことです。
以来、格段に掃除が楽になりました。
気軽に持ち運んでは気になる場所のお掃除しながら、
道具を上手に選ぶことで毎日の家事が楽しくなるということを
日々実感しているところです。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
10日の夜のお月様。本当の満月は12日の金曜日。
晴れてくれますように。
コペンハーゲンのMUJIで見つけた優れもの。
シリコン製のスプーン大小。取手と一体化なので洗いも簡単。
使い勝手良さそうな直径9cmの小ぶりのスタッキングボール。
写真は居間とリビングルームの床。
他にエントランスや暖炉のあるコーナー、
キッチンや私たちの仕事部屋など、
一階だけでも結構なスペースです。
今週は裏庭の緑の大掃除。
ツタが瓦屋根に入り込む前に床屋さんです!
ライラックやレンギョウなども思い切ってバッサリ。