きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 646】 by 岡村恭子
VOL.646 デンマークの暮らし
サッカーW杯事情とロイヤルなXmas演出で目の保養の巻
søndag den. 4 december 2022
一年中で一番暗い季節を迎えています。
週末の朝8時、眠い目を擦りながらベッドから抜け出ると
ノロノロ緩慢な態度で家中の明かりを点けて歩く。
カーテンを開けながら、暗いなあ…と呟く。
冬至を控えた今頃はどうしたって血圧低めですが、
気を取り直してコーヒーを沸かしましょう。
強豪相手にベスト16進出を決めた日本の活躍に沸くサッカーW杯、
デンマークも出場しましたが思うような結果が出ず予選落でした。
実は今大会の開催前から肝心のサッカーの試合よりも、
競技場建設時の労働者問題やマイノリティーの人々に対する差別問題など
人権問題の方がクローズアップされていた感が強く、
チームキャプテンはLGBTの人権シンボルであるレインボー腕章を付けて
参加しようとしてギリギリまで揉めていました。
おまけに応援席の方からはビール抜きでの観戦とはどういうことか!と
文句を言う始末。ビール飲みたいなら何もカタールまで行かず
家で応援すれば良いものを、と苦笑してしまいましたが、
現地に駆けつけたいファン心理も頷けるし、確かにシラフの応援は
盛り上がりに欠けそうではあります。
まあ、とにかく始まる前から文句がいっぱい!だった。
デンマークのメディアも肝心の試合内容よりも政治に絡む問題に
焦点を当て過ぎた感が否めません。予選落ちしてホッとした関係者も
いるのではないか?と勝手に推測しています。
いずれにしても後味のスッキリしない結果となり、純粋にスポーツを楽しみ
応援したいファンからすると返す返す残念な話です。
が、しかし北欧のラテンと言われるデンマーク人は気持ちの切り替えも素早い。
強豪相手に予選を勝ち抜いた日本を応援してくれる人がたくさんいます。
引き続き日本チームの悔いのない爽やかな好試合に期待しましょう。
先日、所用で出かけた帰り道、ふと思い立ってロイヤルコペンハーゲンの
Xmasテーブルコーデイネート展に立ち寄ってみました。
毎年恒例の同イベントもコロナのせいで三年ぶりです。
その日も展示を待ち侘びていたファンで賑わっていました。
料理研究家、作家、舞台創作家など著名人たちが自由な発想でコーディネートした
クリスマスの食卓風景は一服の絵画のようです。
詳細リンク :
https://www.royalcopenhagen.com/da-dk/inspirations/julebordene/juleborde-2022
普段はカジュアルな食器で満足している私も、美しい絵付けが施された
ディナーセットに惚れ惚れ…、良い目の保養をさせてもらいました。
今年のクリスマスは見てきた素敵なコーディネートを参考にして
我が家のクリスマスもワンランク上を目指して食卓を演出しようかな?
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
Xmasシーズンのジョージジャンセンと
ロイヤルコペンハーゲンのウィンドウ。
Xmasテーブル展より
中世の絵画のような重厚な色の組み合わせが美しい。
どれも華やか&ゴージャス。
このような食卓では何を食するのでしょうか?
来年のMUJIのカレンダーを買いました。
日本の祝祭日が記載されていて重宝ですが、
デンマークの人にはどうなんでしょう?