fridag den. 24 februar 2023

三寒四温の二月如月。
ポカポカ陽気になったと喜んだのも束の間、
翌日は急に真冬の天気に逆戻り…そんな日々の繰り返し。
そうこうしているうちに春がやってくるのです。

先週、今年最初の嵐がデンマークの上空を駆け抜けて行きました。
風の音がすごくて寝付けない夜を過ごした翌日、
台風一過の庭に出て思わず大きなため息が出てしまった。
つい先日、綺麗にしたばかりの庭が落ち葉で埋もれている！（詳細↓）
https://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/2482.html
きれいにしたばかりなのに、とぼやく人間を横目に、
庭木達はその大きな体を風に揺さぶられ、古い衣を脱ぎ捨てて、
軽やかになった枝から新芽を伸ばしてゆくでしょう。
今から新緑の季節を楽しみに、この冬最後の落ち葉掃きです。

台風が去った後の土曜日。
小春日和の穏やかなお天気に誘われて二人で散歩に出かけました。
Kgs.Nytorv からNyhavn へ、コペンハーゲン観光のメインコースを
観光客の気分になって歩くのも楽しい。
コロナ以来、海外からの観光客は減少しているものの、
近隣のスウェーデンやドイツに加えて国内観光客が増加。
地方の人がコペンハーゲンでちょっと優雅なホテルステイを
楽しむのがトレンドだそうです。おかげで週末のホテルは満室とか。
何かと暗い話題の多い中、明るいニュースとして取り上げられていました。
私たちもバスとメトロで30分の場所からやってきた国内観光客！
と、笑いながら、多くの家族連れで賑わうニューハウンから
観光名所の歩行者天国＝ストロイエを歩き始めて、おやっ？！と思った。
何かが変… 何かがおかしい…。どことなく雑多な雰囲気なのです。
ファッションブティックにシャッターが下ろされて、
代わりに安手な土産物店が店開きしている。それも何ヶ所も！
ロイヤルコペンハーゲン本店前の噴水広場＝Amagertorvに有った
人気カフェも惜しまれつつ店仕舞いしてしまいました。
ガラス越しに見える空っぽの店内が寂しげです。

人間の記憶なんてイイ加減なもので、以前その場所がどんな風景だったのか？
思い出せない場合が多い。でも変化した時に、ああ素敵になった！と
思えればそれはそれで結構なことなのです。
ストロイエも時代と共に変化してきたけれど、常にワクワク感のある
雰囲気が魅力でした。それなのに、今のこの状態はどうでしょう？！
このままではその魅力が失われてしまう。なんとかしなくては！と
関係者でも無いのに大いに憂いてしまったのでした。

久しぶりに二人で散策を楽しみながら、この国に暮らし、
過ぎていった時間の長さを思いつつ、しかし、
そんなノスタルジックな感傷に浸る間もなく、
時代が急速に変化して行くのを実感した週末散歩でした。

岡村　恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/







Nyhavn。
山積みのオレンジの向こうにKgs Nytorv広場。
本当の賑わいはこれからです。









冬休み最後の週末とあって
子供連れで賑わっていました。



元気に越冬してくれたオリーブ。
今年は受粉して実がなりますように。



今日の窓辺。
朝から冷たい雨模様。明日天気になあれ〜。