きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 658】 by 岡村恭子
VOL.658 春の日本旅行記 覚え書き その1
lørdag den. 8 april 2023
ただいまー!
3年ぶりの里帰りから戻ると我が家の庭にも春が訪れていました。
明るい陽光に木々の新芽が輝いています。
コロナ禍を経て3年半ぶりの一時帰国。
丁度、桜の開花時期とも重なって春爛漫の日本を満喫できました。
⚫︎便利さと快適さと。
帰国時はホテルに宿泊するのですが、
普段は庭仕事と家事に終始している主婦にとってはそれ自体が
贅沢なリゾートです。
バスタブ付きのお風呂とウォッシュレットのある暮らしは
日本では常識でしょうが、海外在住者には羨望のアイテムです。
デンマークを例にとれば、シャワーのみの場合が多い。
我が家にはホウロウ製の(大人が横になっても余るほど)大きなバスタブが
有るには有るけれど、ただお湯を溜めるだけですから、
お湯を張ったそばから冷めてしまいます。
体を温めるどころか、どんどん冷えて風邪を引くのがオチ。
美女がバスタブで優雅に寝そべるのは、あれは映画の中だけなのです。
そして、もう一つ世界中のセレブも憧れる日本発の一大革命的なアイテム。
それがウォッシュレットです。
これは本当に羨ましい。我が家にも欲しい!
デンマークに限らずヨーロッパでウォッシュレットが普及しないのは
カルキ分の多い水質がネックだとか。
そういえば日本滞在中に肌も髪の毛もサラサラになりました。
これも日本の柔らかい水のお陰です。
内風呂もウォッシュレットも豊かな水の恩恵です。
こんなに清潔かつ快適な日常が当たり前の国は世界中で日本だけ!
これは本当にスゴイ事なのです。
⚫︎何事も習うより慣れろ?
相変わらず、デパ地下の食料品売り場に目が眩み、ドラッグストアで
はあまりにも品数が多くて、欲しいものがなんだったか?
わからなくなってしまう有様。おまけに道に迷ってしまうこと甚だしい。
日本到着時の空港内の動線から始まり、
乗り物の乗り継ぎや大きな駅構内の動線表示など、
ハイテクノロジーとアナログが渾然一体となった社会システムは
知らない身には煩雑で戸惑う事甚だしくて苦労します。
身近なものに訴えると一笑に伏されてしまう。要するに
「習うより慣れろ」という事でしょう。
個人的には音声による注意喚起が多すぎるような気がしました。
今回、コペンハーゲン→東京便は一旦フィンランドのヘルシンキに北上し、
トランジットの後、ヘルシンキから再びコペンハーゲンの脇を南下、
トルコ上空から中国のタクラマカン砂漠の上を飛びました。
帰りは北極圏を通過してヘルシンキ経由コペンハーゲンでした。
地図で見るとヨーロッパ大陸とユーラシア大陸の上空を旋回した感じです。
トルコ上空を通過する際には黒海周辺の紛争地帯を思い心が痛みました。
また会おうね!家族や友人たちと交わした言葉に今まで以上の
想いが詰まった今回の里帰りでした。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
浅草寺と境内の枝垂れ桜。
スカイツリーと輝く日の出。
千鳥ヶ淵の桜。
善光寺と念仏石を回転させて喜ぶ筆者