きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 671】 by 岡村恭子
VOL.671 中世の王様が残してくれた憩いの場で
楽しいひと時を!
søndag den. 23 juli 2023
7月もあと1週間となりました。
夏至際から早くも一月が過ぎてしまった。
日照り続きで異常乾燥注意報が出されていた6月とは
打って変わって雨が多く、ここ数日は夏が通り過ぎて
しまったかのような涼しい日が続いています。
おかげで庭はみずみずしく蘇り、葉っぱたちにとっては
恵みの雨といったところです。
そんな気まぐれお天気の合間を縫って、久しぶりに
ステッチハウスのオーナー延江さんとおしゃべりランチを
楽しむことになりました。
今回は彼女のおすすめコースKongenshaveとその周辺、
観光スポットとしても人気のエリアの散策スタートです。
https://www.parkmuseerne.dk/en/parker/kongens-have
⚫︎王様の庭は市民の憩いの場
現女王の住まいであるAmalienborg( アマリエンボー城)をはじめ、
国会議事堂や市庁舎などコペンハーゲン旧市街地に点在する
主だった建築物は、そのほとんどが1600年台に君臨したChristian 4世の
時代に築かれたものです。その中の一つ、ラウンドタワーも
天文観測のために建造されたもので、回廊式スロープを
クリスチャン4世を乗せた馬車が駆け上ったというのは有名な話です。
その王様が小さなお住まいを作った。それがRosenborg城です。
周辺に堀を巡らせ、庭園では野菜も栽培していたという、
いわゆる中世の要塞的な城塞とは異なり、
こじんまりと愛らしいお城です。
Kongenshaveは、そのお城を囲むように広がる庭園です。
夏休みとあって多くの人で賑わっていました。
そぞろに散歩する人、広い芝生でボール遊びをする子供達や日光浴を
楽しむ人たちなど、のどかな風景が広がります。
豊かに葉を茂らせた菩提樹、栗の木、ブナの木、プラタナス等、
他にも名前も知らない大きな樹木がたくさん!
あれは何の木?… と、首を傾げている私の背後で、
「リンゴ畑が出現!」という元気な声に振り向くと、
本当だ、リンゴ農園のように背丈も枝ぶりも揃ったりんごの木が
たくさん並んでいます。最近造園された「リンゴコーナー」です。
赤くなる頃にまた来てみましょう。
歩き疲れて一休み。
美味しいサンドウィッチが食べられるという園内のカフェで
遅めのブランチです。
生垣越しに爽やかな風が気持ち良い。
久しぶりなものだからおしゃべりが止まらない。
美味しいワインで上機嫌なひと時を過ごし、
公園を通りゆけ、植物園を巡り、最終地点は主婦に戻り、
Torvehallenマーケットでメロンとひまわりを手に、
家路についたのでした。
コペンハーゲン観光の方にも是非オススメしたいコースです。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
全て楽しい散策から
色とりどりの季節の花、大きな樹木、緑の芝生、
手入れの行き届いた園内に立ち入り禁止などゼロ!
全て市民の憩いの場として開放されています。
帰りに立ち寄った植物園にて。
水辺の葦が美しい。水鳥がのんびりと行き交います。
Kongerige have 内のカフェにて。
如何にもご機嫌そうな筆者