きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 673】 by 岡村恭子
VOL.673 嵐の週末 庭に小さい秋み〜つけた
tirsdag den. 8 august 2023
風の音で目覚めました。
大粒の雨が窓を叩いています。
庭木が大きく揺れています。
試しに窓を開けてみたら勢いよく冷たい空気が流れ込んできました。
嵐と一緒に寒い季節が来てしまったみたいです。
慌てて窓を閉めながら、まだ8月!寒くなるには早すぎる!と
不満たらたら。カーデガンを羽織り浮かぬ気分で朝食を済ませると、
雨ガッパを羽織り長靴を履いて庭に出てみました。
風が鳴くように音を立て庭木を揺らし吹き抜けてゆきます。
大量の雨でグシュンと沈むような芝生、しなだれた草花、
そんな中で庭木の梢に見え隠れする色とりどりの木の実が愛らしい。
赤に紫、白、黄色。何本かハサミで切って水に挿しました。
庭で見つけた“ 小さい秋“ です。
食卓に飾って外の嵐を忘れよう。
急に気温が下がってしまったのも手伝って、冬のことが気になり出しました。
古い住宅なので次々と細かい問題が生じる。その度にメンテナンスの
必要があるのですが、冬が来る前の最優先課題は暖房パネルです。
地域暖房というのは供給ステーションからの熱湯を屋内に取り込み、
使用後はステーションに戻すというサイキュレーションシステムです。
暖房のスイッチを入れると常にパネル内がお湯で満たされている状態です。
とても安全で穏やかな暖房システムですが、昨冬、居間の暖房パネルの
一箇所から水漏れし始めたから、さあ大変!
水漏れを止めるには家中の暖房を止めなければなりません。
真冬にそんなことしたら凍えてしまう。
仕方が無いので水漏れ箇所の下に目立たないように受け皿を置いて
急場をしのぎました。
呑気なもので夏の間すっかり忘れていたのが嵐のおかげで思い出した。
善は急げ!です。いつもお願いしている業者さんに連絡を入れると
夏休みの留守電になっていました。
まだバカンス中の職人さんもいるんだね、と変なところで感心しながら、
そういえば、以前にも職人さんに電話したら本人が出て
プーケットから戻ったらすぐ伺います。というのでビックリ!
バカンス先に繋がってしまったのです。引き続き良い休暇を!と
慌てて電話を切ったことがありました。
とにかく、今度の冬は暖房パネル問題で悩まなく済むよう早めの対策を
施そうと思っています。
林檎が色付いてきました。
晩夏の花、秋明菊も咲き始めています。
夏至の頃、思い切り明るい光を降り注いでくれていた太陽が
少しずつ後ろ向きに遠ざかってゆくようです。
でもね、来週にはお天気も回復するという予報だし、
晴れてさえくれればお陽様はまだまだ明るく輝いてくれる。
明日天気なあれ…。
窓の外を眺めながら嵐が過ぎた後の庭仕事を楽しみにしているところです。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
全て庭から
林檎が色づき、秋明菊が咲き始めると秋もそこまで。
紫、白、赤い実。色とりどりの小さな秋の色を集めて。