きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 689】 by 岡村恭子
VOL.689 デンマークの暮らし 真っ白くして気分も明るく!
søndag den. 10 december 2023
先週までの寒波の峠が越え、ここ数日はどんよりと重たい雲が
空を覆う毎日、北風に枯枝が揺さぶられる暗い季節のクライマックスです。
冬至が過ぎれば気分も明るい方向に向かう。
それまでもうしばらくは辛抱我慢なのです。
お天気が悪くて太陽不足の季節に追い打ちをかけるように
この冬はコロナと肺炎流行の兆しという嬉しくないニュースです。
それなのに、
発熱や咳きなど諸症状が出た時には自宅で静養すべし。以上。
というのが保健省からの注意事項です。
マスク着用とか、手洗い&うがいを奨励する言葉は見当たりません。
もちろん、街中でマスク姿など皆無です。
こんな時は無闇に人混みに行かないようにするのが一番と心得ます。
本当ならクリスマスマーケットを覗いたり、
グルック(赤ワインベースのホットドリンク)で温まったり、
まだ買っていない“ 自分へのプレゼント“ 探しに行きたいけれど、
少し様子を見てからにしようと思う。
その代わりに「おうち時間」を楽しもう!
…何か楽しい時間潰しはないかな?…、と、ぐるり身辺を見回して
思い立ったのはキッチンのペンキ塗りでした。
と言っても、壁ではなくキッチンボードの下の収納扉です。
何度も紹介している通り、
我が家は1936年にアルネヤコブセンが設計した個人住宅で、
ほぼ当時のままのオリジナルを保っています。
随所に建築家ヤコブセンの特徴的なディティールと1930年代の
モダニズムがミックスした、ちょっぴりノスタルジックで暖かい空間が
広がっている、その中でもキッチンは私の好きな場所です。
お天気が悪いのも手伝って、ここ数日は一日中キッチンで過ごして
いる気がします。昼間からパン生地を捏ねたり、ピザを焼いたり…、
その度に収納扉を開けたり閉めたりの繰り返し。これだけ使っていれば
ペンキだって剥げるわけです。
今までも気になる度にグラデーション加工と称して、傷んだ箇所だけ
ペンキで一塗りして誤魔化してきましたが、
外は冷たい雨だし、時間はたっぷりあるし、今回は時間をかけて
全面を塗ってあげよう。
まずは扉部分を順に地下の作業部屋に運び込み、
ペーパーをかけ、水拭きしてから2度塗り乾燥の後、定位置に戻す。
マイペースでやってゆけば、多分2日で完了かな?
そんなことを考えながら動き回る私に気づいた家人も参加、
その途端にスピードアップして、なんと半日で終了してしまいました。
計画より随分早く終わってしまい物足りないよう気もしますが、
塗りたての引き出しに手をかけながら達成感を味いわい、
今夜は美味しいご飯を作ろう!と気分も上昇します。
相も変わらぬDIYな夫婦だと笑ってしまいますが、
適度な運動を兼ねた気分転換にもなって一石二鳥の雨の週末でした。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
街角スナップより
近所の自然食品ショップ
Xmasマーケット
ほんの一瞬、反射光に照らされて…。
扉を外して地下に運下仕事。
引き出しは取手だけ外してペンキ2度塗りで完了。
綺麗になりました!
我が家唯一のFremme Xmasモチーフ🎄