きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 700】 by 岡村恭子
VOL.700 ふたつの “ 奇跡的な巡り合わせ “
連載700回目 & 二人三脚で50周年
onsdag den. 13 marts 2024
なんと、700回目の更新です。
一体誰がこんなに長く続くと予想したでしょう?
全ては多忙な仕事の合間にアップして下さる延江さんの
おかげです。ありがとう、延江さん。
そして、これからもささやかな日常を読者の皆さまに届けたい。
そんなことを思いながら、一回目のページを開いてみました↓
https://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/46.html
…と、書いてあるように、
不器用な私はステッチのように文章を紡いでゆこうと思ったのでした。
四季折々の庭の様子やお料理にお菓子作りなど、
ごく平凡な暮らしの毎日を綴り、内容に沿った写真を添えるという、
そんな些細な課題が次第に私の毎日を張り合いのあるものにし、
日々を見直す機会にもなって来ました。
継続は力なり と友人が言ってくれましたが、いえいえ、私などよりも
その言葉が相応しい御仁が二人、私のすぐそばに居ます。
家人とその相棒のエリックです。
昨年9月、彼らのデザインオフィスが設立50周年を迎えたことは
既に書きましたが、詳細はこちらから↓
https://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/2538.html
この度は、デンマークの全国紙:POLOITIKENで彼らの半世紀の歩みが
大きく取り上げられました。
北欧家具の本場ということもあって多くの家具デザイナーが活躍する
お国柄ですが、何十年も活動し続けるのは簡単ではありません。
日本人とのデュオなのですから尚更です。
あの時あの学校で意気投合したことは “ 奇跡的な巡り合わせ“ だった。
彼らにとって将来を決定づける出会いだったわけです。
記事では
デンマークの青年と日本からはるばる北欧デザインに憧れて
やってきた青年がデザインスクールで巡り合い、意気投合して
オフィスを立ち上げたことや、言葉の壁や文化の違いを家具デザインという
言葉を超えた共通の世界で、お互いの信頼と理解を深め今日に至った経緯が、
とても好感を持って紹介されています。
今では阿吽の呼吸の彼らですが、
ここに至るまでにはお互いに内面の葛藤もあったはずです。
外国に来て仕事をしてゆくのだから何事も「六分四分」で「五分五分」の
精神と忍耐力。これは家人が若い頃よく口にしていた言葉です。
彼がデンマークで仕事をして行くと決心した時から肝に銘じてきたこと
だそうです。そうして仕事を積み重ねて来て半世紀です。
「継続は力だ」と言っても差し支えなさそうです。
一方、
家人との結婚という全くもって主体性のない理由で始まった
私のデンマーク暮らしも、ステッチハウスの延江さんに巡り合った
ことで ブログを開設、日々を綴って来て連載700回目を迎えることが
できたのです。これを“ 奇跡的な巡りわせ“ と言わずしてなんでしょう?
これからも自分らしくをモットーに連載を続けてゆけたら幸せです。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
新聞記事より。
O&M DESIGN の半世紀の歩み
50周年記念パーティーより
延江さんと一緒に楽しいひと時より