きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 712】 by 岡村恭子
VOL.712 デンマークの暮らし 町内会の話題と週末のフリマで思うこと。
søndag den. 16 juni 2024
この1週間というもの雨の降らない日がないという
夏至間近と思えない肌寒い日ばかりでした。
でも、重たい雲の上には太陽が燦々と輝いているはずです。
明日は夏らしいお天気になってくれますように。
7月に入ると長い夏休みがスタートします。
デンマークの人というのは夏休みに入る直前=今頃になって
まるで何かに憑かれたかのように頑張る傾向にあるようです。
学生たちは期末テストや卒業シーズンで、政治家は夏季休暇前の問題解決で、
他にもあれこれ各々、上半期の締めくくりをなんとかクリアすべく頑張ります。
そんな中、町内会でシェアするFacebook上でも、
ある事で賛成派と反対派に分かれて盛り上がり、
夏休みに入る前に結論を出さなくては!と焦っている様子です。
テーマは町内を斜めに横切る一本の通りに街路樹を植えるか否か?
その通りの住人の発案で始まったこのアイデア、コペンハーゲン市当局に
働きかけて植栽の費用も調達できることになった。と、そこまではすんなりと
進んだのですが、その後のメンテナンスはどうするのか?という疑問が
投げかけられました。町内会費から捻出するという事であれば見過ごすわけ
には行かないという反対意見が続出し、来週火曜日に臨時のミーティングが
開かれるということです。
私は参加せずFacebookでことの成り行きをチェックしようともいます。
因みに、我が家は賛成派でアンケート用紙にその旨を書き込んで投函済みです。
日中でも20℃まで行かない肌寒い日が多く、少々ため息混じりですが
悪いことばかりではありません。植物にとっては快適指数です。
いつもは枯葉病のようになってしまうバラも今年はとても元気に
たくさん花をつけています。
曇っていた空が晴れると一気に気温が上昇して急に汗ばむほどになる。
いかにも北欧の夏らしいお天気の週末、
年に一度開催されるダウンタウンのフリーマーケットに出かけました。
フリマ・フリークを自称していている私としては見逃せません。
家人を誘い、大きめのトートバッグを肩に張り切って出かけました。
折しもサッカーのヨーロッパカップがドイツで開幕したばかり。
その日はデンマークの試合があるというので、なんだか町中が賑やです。
若者たちが盛り上がり、すでに夏休みが始まっているような開放的な
雰囲気に笑ってしまった。
肝心のマーケットでは、庭仕事に良さそうな薄手のダウンを見かけて
持ち帰りました。サイズもぴったり、フード付きなので重宝そうです。
それにしても、少し前までは古着など無関心でいた私が、
誰が着ていたのか分からない服の袖に手を通して喜んでいるのですから、
我ながら驚きです。
EU議会は過剰生産禁止、過剰品破棄禁止条例を出しました。
大量生産の時代は終わったのです。
衣類に限らず身の回りのモノを大切にし、不要になったら必要としている
人にバトンタッチすることで地球環境にも一役立てるフリーマーケット、
これからも楽しみながら活用したいと思います。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
フリーマーケット風景より、
アンティックな雰囲気の街並みも魅力。
大人たちに混ざって子供も一緒に楽しそう。
家人も何やら品定め。
フリマの一角の中庭、中はまるで緑のオアシス。
庭はバラ、スイカズラ、ジャスミンなどがきれいです。
晴れた日を見逃さない!明るいけれどPM7:00です。