きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 715】 by 岡村恭子
VOL.715 猛暑お見舞い申し上げます。
草むしりと藪蚊対策
søndag den. 7 juli 2024
猛暑お見舞い申し上げます。
しばらくは外出を控え、涼しい室内で刺繍の世界に親しまれるのも
良いのでは?…。ステッチハウスのページには早くもクリスマスの
モチーフが登場して、涼しげな情景が広がっています。
暑さを忘れて作品作りに打ち込めば汗も引いてくれるかも知れません。
いずれにしても暑さ対策をされて猛暑を乗り切ってくださいますように。
日本とは対照的にデンマークは冷夏です。
日中でも20℃以下の日が続き、一日に一回は雨が降るという
変わりやすいお天気です。農作物にも影響が出ているようで
ジャガイモのようにハウス栽培が不適な野菜は軒並み高値となっています。
北欧最大の野外ロックフェスも雨に祟られ、キャンピングには長靴が必須という、
盛り上がりに欠ける夏休みのスタートとなりました。
そんな雨の合間を縫って、私は草むしりに余念がありません。
雑草たちは水分をたっぷりと含んで成長目覚ましい。
抜いた側からニョキニョキという感じです。
そしてもう一つ、雨で増えるのが藪蚊です。
YouTubeの園芸チャンネルを覗くと、みなさん腰に丸いモノを下げている。
中に蚊取り線香が入っているのだと知った時には「私も欲しい!」と声が出ました。
いやー、草むしりは藪蚊との戦いなのです。
それにしても刺されるのは私ばかり、家人はどうして刺されないんだろう?と、
いつも不思議に思ってきたのですが、同じことを疑問に思い、
研究論文にまでまとめ上げた青年がいたのです。
詳しくはこちらから↓
https://president.jp/articles/-/64890
当時まだ中学生だった彼が、ある時、蚊に刺されてばかりいる妹を見て、
どうして自分は刺されないのだろう?と不思議に思ったのがきっかけで、
やがて蚊のメカニズムを究明、学会に発表、その研究成果が認められ
アメリカのコロンビア大学に入学、現在も更なる研究に取り組んでいるのだそうです。
蚊に刺されて痒がっている妹を可哀想に思ったことから始まり、
私を含むたくさんの“ 蚊に刺されやすい人 “ を救うかも知れない研究にまで
発展したのですから、本当に素晴らしいの一言です。
そして、彼の一連の行動は日常のふとした出来事に疑問を持つこと、
好奇心を失わないことが大切なのだと教えてくれています。
「先入観念は可能を不可能にする。」という大谷翔平選手が
大切にしている言葉にも通じると思いました。
科学とスポーツ。分野は異なるけれど、二人の日本の青年が
目標に向かい直向きに且つ楽しそうに取り組む様子は
見ている側も朗らかな気分になる、と同時に
とても頼もしい気持ちにさせてくれます。
雨が上がり久しぶりに青空が広がりました。
さあ、帽子を被り長靴を履いて完全防備で草むしり開始です。
トトロの「散歩の歌」を(声を出さずに)歌いながら作業すると
調子が良いのに気がついて… だから、気分だけはメイちゃんです。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
全てに今日の庭から
晴れました!雑草取りの合間に撮影した花たちです。
アストランティア、バラ、畑のラズベリー、カンパニュラ、紫陽花。
突然、滝のような土砂降りに!!
急いで家の中に避難。