きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 722】 by 岡村恭子
VOL.722 初秋のおしゃべり散歩 : Cinemateket 探訪記
onsdag den. 4 september 2024
9月、暦の上にも秋が来て、そろそろ暖房の心配をしなくては、
と思っていた矢先、突然のように夏日が舞い戻ってくれました。
そんなある日の午後、延江さんから散歩のお誘いです。
Kg.Nytorv広場で待ち合わせ。
我が家からはメトロで簡単に王立劇場を望むKg.Nytorv 広場に出られます。
https://www.visitcopenhagen.dk/koebenhavn/planlaeg-din-tur/kongens-nytorv-gdk428111
広場の向こうには観光名所のNyhavn、夏休み明けのウィークデーにも
関わらず多くの人で賑わっています。
https://www.visitcopenhagen.dk/koebenhavn/planlaeg-din-tur/nyhavn-gdk474735
色とりどりの花で彩られた広場の風景を愛でながらさっそく散策スタート。
今回はリニューアルしたばかりのCinemateketの屋上探訪です。
しばらく通りを行くと…?前方に見晴台のような所に立っている人影を発見!
あんな高い所に人がいる!と驚く私に、私達も登る予定と彼女が可笑しそうに
笑って言いました。
ここで少し説明を加えると、
Cinemateketはロードショーを上映する一般的な映画館とは異なる、
いわば映画に関するミュージアム、または図書館的な役割を兼ねていて、
時にはトークセッションが開催されたりする文化的且つアカデミックな色あいが濃く、
ポップコーンを抱えながら映画を楽しむという人には不向きな場所といえます。
cinemateketの詳細はこちら↓
https://www.dfi.dk/cinemateket
目的地に到着しました。
エレベーターで屋上に直行です。
ああ、吹き渡る風が気持ち良い。
高層ビルが無いから空が広い。なんと見晴らしの良いことか!
赤い瓦屋根、隣接するKongenshaveの豊かな緑、 その中に佇むローゼンボー城が
ミニチュアのように愛らしく見えます。
ふと眼下に目を向けると近隣のビルのテラスでおしゃべりに興じる人や
遅めのランチを囲む人たちの姿が見えます。みんな、のんびりしているなあ…。
私たちも冷たいレモネードで喉を潤しながら取り止めの無いおしゃべりは続きます。
もちろん“ 見晴台“にも登ってみました。屋上に有る小さな四角いボックスのような
スペースなのに、その入り口に行くには眼下に中庭が透けて見えるガラス張りの床を
歩かなければならないというちょっぴり怖い仕掛けが有り、
おまけに狭い階段は真っ暗なオールブラック。
ひょっとして何か名作映画のオマージュかも知れないと思いながら
扉を開けると、途端に明るい眺望が開けて美しい街並みが一望できる
という、効果抜群の仕掛けでした。
常に新陳代謝を繰り返す東京の都市景観と真逆の風景が広がっているのでした。
コペンハーゲン観光の計画のある方には是非お勧めしたい場所です。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
Kg.Nytor広場。
色とりどりの花が観光客の目を楽しませてくれます。
360℃視界が開けて旧市街が一望のもとに。
ローゼンボー城もまるでミニチュアのよう。
青空の下、のんびり寛ぐ人々。
街中と思えないくらい騒音もなく静かです。
私たちも小休止、おしゃべりが弾む。
全面ガラス張りの屋上シアター。夜空の下で映画鑑賞も素敵そう。
見下ろすと…何かミーティング中のようです。楽しそうでした。
見晴台とガラス張りの通路。下を見るとちょっと怖い。