きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 726】 by 岡村恭子
VOL.726 デンマークのの暖房事情 & 実りの秋便り
tiasdaag den. 1 oktober 2024
日増しに秋が深まってきました。
前回、暖かいので暖房のスイッチを切った、と喜んだのも束の間、
その直後から朝晩めっきり冷え込むようになり、
結局、又すぐに暖房のスイッチを入れました。
地下にあるセントラルヒーティングの元栓をひねります。
途端にゴーッという音と共に熱湯が家中の配管を巡り始めます。
最新の設備なら、そのあとはノータッチで良いのでしょうが
古い住宅はそうはいかない。
家中の配管に上手く給湯されているか?しばらく様子見です。
この家は私たちが入居する以前まで、地下のボイラー室で
燃料の軽油を燃やし、その熱湯が家中を循環するという、
今思うと火事になりそうなスリリングな暖房方法だったのです。
この家に限らず、当時、築年月の経った住宅ではごく一般的な暖房方法でした。
加えて暖炉や薪ストーブを併用するのが主な暖房方法だったのです。
冬になると各家庭の煙突から煙が出て、通りに薪を燃やす匂いが漂い、
北欧の冬の風物詩的な雰囲気だと思っていましたが、
実は煙突からCO2を出しまくっていたわけです。
丁度、私たちがこの家に住み始めた頃から急速に地域暖房計画が進み、
タイミング良くこの町内でも配管工事が始まるという時でした。
ただ、その時のエンジニアが考えたという、アルネヤコブセンの住宅に
ふさわしい?最新システムというのがどうにも具合が悪く、
その後、幾度となく細かいメンテナンスを余儀なくされて現在に至っています。
当初からトラブルが当たり前のような感じだったせいで、
暖房のスイッチを入れる時は今でもドキドキします。
上手くいきますように… スイッチオン!…。
今回はまあまあ今の所大丈夫そうです。
コペンハーゲン市内の地域暖房システムのエネルギーは全て地域から出た
燃えるゴミを焼却して賄っています。
新しいカタチの都市型焼却炉 copenhagenhilleについてはコチラから↓
https://www.copenhill.dk/en
秋晴れの日曜日、秋の味覚が届きました。
クリスマスツリー農園を営む親しい友人の庭で採れた林檎です。
葡萄はかつてワイナリーを計画していた畑のだとか。
町内では近所の住民たちが庭で実った林檎を持ち寄り
ジュース作りを楽しんでいました。
今、デンマークは実りの秋の頃を迎えています。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
昔ながらの絞り機で頑張る!なかなかの力仕事。
この絞り機、最寄りの図書館が貸し出してくれるそう。
100%果汁のリンゴジュースがたくさん出来ました!
もぎたての果物とトマト。絵になりそうな盛り合わせ。
リンゴを切ったらピンク色のモアレ模様。
一口齧るとシャキッ! … 甘い香りが飛び散ります。
庭仕事の合間のランチタイム。ちょっとだけ遠足気分。