きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 732】 by 岡村恭子
VOL.732 デンマークの暮らし 街の賑わいに安堵した日。
tiasdag den. 21 november 2024
2週間ぶりの更新です。
あたふたとしている間に11月も残りわずかとなりました。
この所の気温は日中でも3℃、日の出は朝8時です。
こんなに暗くて寒くては中々ベッドから抜け出せない。
と思っていたら、今朝は窓の外が明るくて目覚めました。
カーテンを開けると…、いつもの庭がうっすらと雪化粧。
少しおめかしして私を目覚めさせてくれました。
⚫︎賑わう街の風景に安堵する。
先週末、少し早めのXmasプレゼントのリサーチを兼ねて
ショッピングに出かけました。コペンハーゲンは小さな町です。
東京のように今日は銀座、明日は新宿などと行き先を選ぶことなど
出来ません。コペンハーゲンの一番の繁華街は今も昔も変わらず
ストロイエ周辺。しかもまだ市庁舎前広場のクリスマスツリーは
設置されていないし、おまけに雨が降ったり止んだりの生憎の天気です。
それにも関わらず多くの人で賑わっている!
それだけで何だか嬉しくなってしまったのでした。
喉元過ぎればなんとやら…、すっかり忘れかけしまっているけれど、
コロナパンデミックでXmasどころではなくなってしまった冬から
わずか4年しか経過していないのです。
当時は家族でさえ思うように集えず、飲食店は軒並みドアを閉ざし、
街角から賑わいが消えて、世の中が真っ暗闇のようになり、
孤独感でメンタルケアが必要になった人が続出したものです。
コロナ禍を契機にデンマークでは在宅勤務が更に普及し、
ショッピングはオンライン、外食に代わってデリバリー利用など、
人々のライフスタイルも一変しました。
そんな社会的背景も有るし、その日のぐずぐずしたお天気も有るし、
観光シーズンでも無いし、きっと盛り上がりに欠けるだろうと
思っていたので、以前と変わらぬ賑わいが余計に嬉しく思えたのでした。
メインストリートから少し入った通りにはまだまだ個人商店も多く、
そういう店舗にも買い物客が出たり入ったりしている活気のある風景は
それだけで明るい気分にさせてくれます。
私も欲しかったアイテムを見つけてご機嫌で、家人と新しくできた
家具ショップで目の保養をしながら、王立劇場前の広場に出ました。
花壇のスペースがアイススケートリンクに早変わりしています。
みんな滑って転んで楽しそうです。
これからXmasシーズン本番に向かい、明るい兆しを感じた
週末の散策のひと時でした。
そして本日は11月21日木曜日です。
この文章を書いている間にも寒暖計の温度はどんどん下がり、
まるで真冬並みのお天気です。
明朝はマイナス6℃にまで下がるとの予報です。
こんな日は好きな本を手に取り暖かいブランケットに包まって過ごすのが一番!
買い物もお掃除もサボってのんびりヌクヌクと過ごしたいと思います。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
先週末のストロイエから。
時折雨の降る天気の中たくさんの人で賑わう。しかし
みんなずぶ濡れ、傘をささない黒子の集団のようです。
Xmasに向けたウィンドウスプレイは華やかで楽しげ。
復活した名物ホテルのクリスマスイルミネーション。
王立劇場前広場にお目見えしたスケートリンクと
人気のソーセージスタンド。
今日の庭から
今シーズン初の雪化粧した裏庭からの眺め。