きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 733】 by 岡村恭子
VOL.733 デンマークの暮らし Xmasシーズンの日々雑記
lordag den. 30 november 2024
11月最後の土曜日です。
クリスマスイルミネーションが灯される日です。
この時期にしては珍しい風の無い穏やかなお天気です。
儚い程に弱々しい陽光がほんのりと街を照らして、
水彩画のような薄水色の空に飛行機雲が淡いピンク色の帯を描いています。
家の前の通りが賑やかになってきました。はしゃぐ子供達の声が聞こえます。
PM4:00、夜の帳が降り始めた空に楽隊の音が遠く響いてきました。
パレードが始まったのでしょう。今年もXmasシーズンの開幕です。
行ってみようかな?とも思ったけれど、
コロナとインフルエンザのワクチンを同時に接種したばかりなので
今回はおとなしく家でXmas準備をすることにして、
地下室からXmas用品の入った箱を運んでこよう!
Xmas用品の置き場所は階段を降りて直ぐの部屋の棚、お雛様セットの隣りです。
我が家の地下にはその他にも、家人の大工道具などが並ぶ作業部屋、
食料保存部屋、ランドリー、洗濯物乾燥部屋など全部で6部屋もあります。
引っ越してきた当時は地下室特有のすえた匂いがする薄暗くてちょっと怖い場所でした。
煤払いから始まって少しずつ手を加え塗装し直し、レイアウトを変えたり、
DIYを繰り返してようやく現在の状態になりました。
この家のオーナーは私たちで3代目です。
家人と私が仕事部屋にしている二つの小部屋は
住み込みのお手伝いさん達の部屋だったそうで、クローゼットと
小さいながらも専用の洗面コーナーもあります。
キッチンの隅に有る備え付けベンチは彼女達が食事したり、
ジャガイモの皮を剥いたりする場所。当時、こういう家の子供達は
両親ではなく使用人に面倒を見てもらうのが普通で、
学校の宿題などはこのキッチンのベンチでしていたのだろう、
というのはエリックの解説ですが、私たちが住み始めてからも
小学生だった娘がやっぱりそのベンチで宿題をしていたのを思い出します。
他にも通いの庭師などが複数いたのだと聞くと、愚痴りながらもできる限り
DIYで頑張っている自分たちを褒めたい気分です。
そういえば、遅れていた外壁修繕工事が始まることになりました。
https://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/2638.html
当初の計画がズレて一年中で一番暗い時期になってしまいましたが、
天気予報では日中は氷点下ではなさそうです。職人さんの手がかじかんで
レンガを落としたりしないよう願いつつ、懸念していた
外壁メンテナンスが年内に完了してくれそうで一安心です。
住宅も生きている。
2年後には築90年を迎える「ヤコブセンの家」は夫婦二人三脚のDIYと
時には職人さんの腕を頼りにこれからもエンドレスで続いて
行きます。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
去年のクリスマスパレードより。
薄水色の空に淡いピンク色の飛行機雲。
数分後には日没。夜の訪れが早い。
クリスマス用品の中から。
毎年必ず飾る友人の手作りアイテム。
右奥に洗面スペース、
昔はデスクの場所にベッドが置かれていたそう。
地下のDIY一例。
大変だけどキレイになった時の達成感も大きい。