きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 737】 by 岡村恭子
VOL.737 デンマークの暮らし コペンハーゲンの乗り物事情
mandag den. 20 januar 2025
去年の秋のこと、その時期になるとスーパーに並ぶはずの
チューリップの球根が見当たらず、今に売り出すだろうと
思っているうちに時期を逃してしまいました。
春の花壇を元気に彩るチューリップの花が無いなんて寂しいけれど仕方ない。
例えチューリップは咲かなくても早春を告げる草花が土の中から
密かに出番を伺っている気配がします。もう少しの辛抱。。。
明るい季節の到来が待ち遠しい今日この頃です。
⚫︎コペンハーゲン公共乗り物事情
コペンハーゲン市内の主な公共乗り物はバスとメトロです。
我が家からはコペンハーゲン空港と旧市街地を結ぶバス路線があり、
とても便利に活用しています。
乗り換えなしでコペンハーゲン中央駅、市庁舎前広場、
ストロイエ、チボリ公園、はたまた青空マーケット(=Torvhallen)
にも簡単に行ける。空港までも20分足らずです。
平日のラッシュ時は4分間隔、週末でも5、6分間隔。
もう一つおまけで言うと最寄りバス停始発があるので必ず座れる。
実に私のためにあるような便利重宝なバス路線なのです。
全てがこの路線のようにスムーズに機能してくれたら良いのですが、
そうは上手く問屋がおろしてくれません。
時刻表通りに来ないばかりか平気で一台抜けてしまったりする。
特に郊外行きの本数の少ない路線(=高齢者の利用客が多い路線)に多く、
一台抜かされると待ち時間が半端じゃありません。
メトロもトラブルが頻発、年末には原因不明で全線ストップになってしまった。
完全自動運転のコンピューター制御装置が一斉に突然停止したとの事。
ニュースでは人気の無い寒々しいホームが映し出されているのみでしたが、
全線ストップってどういう事?車内にいた乗客はどうしたの?…と疑問符が並びます。
メトロの昇降エレベーター故障は日常茶飯事、運悪くそんな時に遭遇した車椅子や
乳母車利用者は気の毒ですが只々アンラッキーというしかありません。
それで思い出しけれど、数年前の某る日のこと、家人が王立劇場前広場の
バス停でいつも乗るバスを待っているのに一向に来る気配がない。
いつまで経っても来ないので調べたらその数日前にバス停が廃止されて
いたのでした。
コペンハーゲンの公共の乗り物事情は一時が万事こんな感じで、
書いていたらキリがありませんが、その割には不満の声が聞こえてきません。
どうやらこの国の人々は事交通機関の問題に関してはとても寛容であるらしい
というのが私の見解です。
朝8時、空が明るくなってきました。
これから日増しに日照時間が長くなってゆきます。
今日は久しぶりのお天気になるという予報です。
バスに乗ってTorvehallen まで買い出しに出かけよう!
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
筆者愛用バス 5C のバス停風景。
この路線は30分に1本。
一台抜かされると1時間待ち。
買い物の帰り道。
グレーの空に枯れ枝が織りなす冬景色も美しい。
窓辺で越冬中のゼラニウムに小さな花が!
退屈な午後、筆者の部屋の壁など撮って見る。
未だに直らない我が性格に失笑。