2010年4月~6月
【きょうのクロスステッチ Vol. 53】 by 岡村恭子
VOL.53 みんな生きているんだ友達なんだ♪
torsdag den. 3 juni 2010
Nobueさんの“ちちんぷいぷい”効果で?ようやく晴れました!
とにかくもう、みんなの喜んでいる事と言ったらありません。
やっぱり北欧暮らしはお天気次第だと痛感します。
特に夏至に前後した6月~7月は暗い冬を耐えて来たご褒美期間、
晴れてさえいればそれだけで幸せな気分になれるのですが、
その反対に雨降りが続くと全てがトーンダウンしてしまいます。
記録的な寒さだった冬の後ではそれも無理のない事なのです。
そう言えば、日本で“西日の当たる部屋”と言ったら不動産情報としても
あまり良い印象ではなさそうですが、ここ北欧では午後からの陽射しを
存分に取り込める西南の向きに庭やリビングの中心をレイアウトします。
我が家も西南に庭とリビングルームという設計です。
今頃は夜の10時ころまで明るいので照明をせず、窓辺にキャンドルを
灯して過ごします。
さて、しばらく庭仕事から遠ざかっている内に、あらら、大変!
庭は“雨後のタケノコ”よろしく草茫茫状態になってきました。
日頃から草花に親しんでいるはずの私も怯んでしまうほど植物の
成長は目ざましく、どこから手を付けたら良いのか?お手上げ状態です。
夕方、羊も飼えそうなくらい伸び放題の芝生の庭で食事をしていると、
気ままな我が家のサブメンバー*のら猫カナちゃんがやって来ました。
(*きょうのクロスステッチVOL. 13)
餌とミルクを平らげるとフワフワの芝生でリラックス。
一方、松の木に架けた巣箱に小鳥の雛が孵り、只今親鳥は育児に大忙しの
様子です。チ-チ-鳴いている雛たちに2羽が交代で出たり入ったり餌を
運び込んでいる、それはもう一生懸命に何度も往復しているのを
カナ猫が眺めています。時々眠りそうになりながらもチ-チ-という
雛の声に耳を傾けている様子です。そんな様子を眺めながら、ふと、
庭中の生きとし生けるもの全てと時間を共有していることを実感します。
動物も植物も何と健気な事でしょう!
ところで、雛が飛び立つ瞬間を見たいと思っているのですが
一体全体いつになったら巣立つのか?
何度か練習をしてから巣立つのか?それとも、一斉に飛び立ってしまうのか?
と知らない事ばかりです。只今がんばってバードウオッチング!
決定的瞬間の撮影が成功したらお知らせ致しますのでお楽しみに!
岡村 恭子
http://www.copenhagensmile.com/
明るい陽射しの中で葉影が美しい。
小鳥の声に耳を澄ますノラ猫かなちゃん。