torsdag den. 20 Januar 2011

長年のデンマーク暮らし。
大抵の事には慣れましたが、家族や親しい友人と気軽に行きする
デンマーク人の友達を見て、ちょっぴり羨ましいと思う事があります。
「また会いましょう！」と約束しても、デンマークと日本では
そう簡単に行き来が叶うわけには行きません。
でも、だから、ことさら人との巡り会いを大切にしようと思える
ようにもなりました。
時間の経過とともに少しずつ遠ざかってしまう人もいる中で、
逆に家族のように親密になった人達もいます。変わらぬ笑顔で再会する
時の喜びは格別です。さしずめ我が家は遠くの田舎の親戚の家という
ところでしょうか。おまけに、ここ数年はメールという便利なツールの
出現でお互いの距離感が縮まり、会えなくても身近に感じられる、
本当に便利な世の中になりました。

「まあ、かわいらしい！」
このところ、そんな懐かしい友達からのメールに相次いで赤ちゃんの
写真が添えられるようになりました。ちょっとしたベビーブームです。
知り合った頃には学生だった彼女や彼らが我が子を抱いて幸せそうに
微笑んでいます。それを見て私たちも幸せのお裾分けを頂きます。

親になってまず最初の楽しみは赤ちゃんの命名だと思います。
名は体を表す…。親が我が子にしてあげる最初の大仕事、
最近は自由な発想でとても素敵な名前を耳にするようになりました。
因みに、私の名前KYOKOは デンマークの人には 発音しにくいらしく、
相手に分かってもらう必要が有る時はいちいち面倒で、その度に
自分の名前を少々恨めしく思うし、例えばテレビのスポーツ実況などで、
せっかく日本選手が活躍しても、解説がたどたどしく名前を読んでいる内に
場面が変わってしまったりすると、実に残念で仕方ありません。
ますますボーダーレスの時代を生きて行くこれからの子供達には
世界中の人に発音し易く、誰にも覚え易い名前が好ましい、と
老婆心ながら実感こもごも思います。

ところで、ロイヤルファミリーが大好きなこの国では、王室に赤ちゃんが
誕生した年には全国にロイヤルチャイルドと同じ名前の子供が
たくさん誕生します。折しも双子のプリンス&プリンセスが生まれたばかり、
もうすぐ親になる予定のカップルが、王室の命名式を今か今かと楽しみに
待っていることでしょう。そして、ロイヤルチュルドレンの名前にあやかった
赤ちゃんがたくさん誕生するに違いありません。

岡村　恭子
http://www.copenhagensmile.com/

コペンハーゲンの街では至る所で乳母車をひいて散歩をしている人を見かけます。
いずれもカラーコーディネートしたりしてお洒落ですね。