2011年10月~12月
【きょうのクロスステッチ Vol. 110】 by 岡村恭子
VOL.110 友達になれるかな?
torsdag den. 13 oktober 2011
秋晴れの午後、庭仕事に精を出しました。
落ち葉掃きをした後、気になっていたゼラニウムのお引っ越しです。
花壇に植えていたゼラニウムを植木鉢に植え替え、室内に取り込みます。
室内で越冬させ、来春また庭に出してあげるのです。
今年は全部で16株になりました。元気に越冬してくれますように…。
それから紫陽花周辺の草取りです。根元をすっきりさせたら、心無しか
紫陽花が喜んでくれたような気がしました。
穏やかな秋の昼下がり、草花を相手にしていると瞬く間に時間が
過ぎてしまいます。見上げれば西の空はオレンジ色。
急いで夕食の支度をしなくては!
日ごとに太陽の位置が低くなり、遠のいて行くのがわかります。
夜の帳も深さを増してきました。これから冬至まで日増しに夜が長く
なって行くと思うと、毎年の事ですがちょっぴり淋しい。そして、
これも毎年の事になりましたが、いつもやって来るノラ猫カナちゃんの
ことが気にかかり始めます。
未だに何処をねぐらにしているのか?も知ぬまま、
一匹の野良猫が我が家にやってくるようになってかれこれ4年なります。
気ままにフラリとやって来て、餌とミルクを美味しそうに平らげると、
日向ぼっこに身繕い、所定の場所で昼寝して、目覚めればうう〜ん、と
長く身体を伸ばし、徐にリンゴの木の下をくぐって薮の中に消えて行く。
毎年今頃になると 厳しい冬を元気にサバイバルできるか?と心配し、
無事に春を迎え、何事も無かったように顔を見せると心底ホッとします。
冬は氷点下の日が続きます。実際どうやって乗り越えているのでしょう?
想像しただけで切なくなります。ですから、無事に冬を越してくれて、
陽射しが明るくなると、ああ、これからしばらくは大丈夫、と、
人間の方が胸をなでおろします。そうして、今年も季節は巡り、秋も深まり、
また心配の季節が来てしまったというわけです。
餌で釣ればひょっとして家の中に入ってくるのではないか?
もしかしてそのまま、家の隅で暮らすようになるかも知れない、と
試しにご飯のお皿(植木鉢の受け皿を愛用)を居間の内側に置いてみましたが、
敷居の外側で思案顔、ご飯は食べたし、お皿は遠し、という風情です。
なんとお行儀の良いというか、臆病というか…、言い換えれば用心深いのが
野良猫の野良猫たる所以なのかも知れません。
私達との距離を縮める気はつゆとも無さそうです。
先日のこと、カナちゃんが夢中でご飯を食べている最中にご近所の
ミンゴス君がやってきました。カナちゃんのご飯が欲しいのかな?それとも
お友達になりたいのかな?写真でもお分かりのように微妙な距離感です。
岡村 恭子
http://www.copenhagensmile.com/
玄関わきの蔦も紅葉しています。
鉢に移したゼラニウムは窓辺の明るい所に置きました。
カナちゃん!何処を見ているの?そっちじゃないですよ。
2匹のこの微妙な距離感!