2011年10月~12月
【きょうのクロスステッチ Vol. 115】 by 岡村恭子
VOL.115 秋晴れの明るい話題
torsdag den. 17 november 2011
ここ数日お天気に恵まれ、明るい陽射しを受けて気持ち良い日々です。
太陽の位置が低いので、真横からの陽光がサーッと部屋の奥まで
射し込んで室内を明るく照らします。もうそれだけでとても嬉しい。
北欧では南西向きにリビングルームを配置するのが一般的です。
我が家のリビングとダイニングルームも南西向きです。
日照時間の短い季節に少しでも外光を室内に取り込もうとする、
これは北欧型『暮らしの知恵』ですね。
窓辺に置いたゼラニウムに水をあげながら、おまじないのようにわざと
ゆっくり言ってみました。…「お天気が続いてくれますように…」
何事もお天気次第の北欧暮らし。
ペダルも軽く自転車で近所のスーパーマーケットに出かけたら、ほらっ!
やっぱり今日は良い日。何故って、店先に山積みのお塩発見です。
お塩といってもお料理用ではありません。
雪が降った時に溶解用に使用する、その名もズバリ!『道路塩』です。
私は家に飛んで帰り、たまたま在宅で仕事をしていた家人を急かして
車で出直しました。 1袋20kgもあるのでさすがに自転車では無理
なのです。取りあえず3袋、計60kgを購入して、ほっと一安心です。
何をそんなに慌てるのか?とお思いでしょうが、この道路塩、
いつも有ると思ったら大間違いなのです。一度雪が降り出したらたちまち
売り切れてしまい、その後なかなか手に入らなかったりするのです。
雪が多かった昨シーズンは市当局が確保していた公共道路用の塩も
底をつく程の深刻な塩不足でした。今回は売り切れないうちに購入出来て
ラッキーでした。
そして、もうひとつ秋晴れに相応しい話題。
娘がファイナリストに選ばれたコンペティション『クリエーティブビジネス
カップ大賞』の授賞式に招待され、コペンハーゲン市庁舎に行ってきました。
1894年から11年もの歳月をかけて完成したという市庁舎は、
マホガニーやオークなど黒光りするくらい磨かれた木材、モザイクタイルや
階段部分の美しい壁画など、随所に長年大切に使われて来た建築だけが持ち得る
趣があります。そんな重厚さとは対照的に明るい雰囲気に包まれた会場で
コンペティションの授賞式が執り行われました。
デンマークと日本、大好きな二つの国を結ぶデザインビジネスは
始まったばかりです。これを機に彼女の夢は更に大きく膨らんで行く事でしょう。
会場を後にした時に、丁度コペンハーゲン市庁舎の時計台が4時を鐘を打ち、
折しも太陽がチボリ公園の向こうに沈みかけ黄金色に輝いていました。
明日も晴れてくれますように。。。
岡村 恭子
http://www.copenhagensmile.weebly.com/
http://copensmile.exblog.jp/
『クリエーティブビジネスカップ大賞』
詳しくは下記をご覧下さい。
SÆSONのページで本人がコンセプトを説明しているPV : ビデオが観られます。
http://www.ayanomimi.com/
コペンハーゲン市庁舎
クリエーティブビジネスカップ大賞 授賞式風景
アンデルセンもチボリの向こうに沈む夕日を眺めているようです。