2011年10月~12月
【きょうのクロスステッチ Vol. 118】 by 岡村恭子
VOL.118 師走のトンテンカン
torsdag den. 8 december 2011
このところ、早朝から職人さんが出入りして慌ただしい毎日です。
5ヶ月も前の事なので覚えている方も少ないと思いますが、
記録的な集中豪雨でコペンハーゲン中が浸水した夏の大雨騒動(VOL.96)
あの時、我が家の約170㎡ある地下スペースも最深で20センチ程浸水して
しまいました。(排水作業とその後の大掃除の大変だったこと!)
湿気が大敵だということで、水がひいた後も業務用のレンタル除湿機を
50日間フル稼働、どうやらカビの発生は免れたものの
メンテナンスが必要になった箇所が一カ所ならず判明しました。
工務店にチェックを頼み、見積もりを取り、同時に災害保険の申請をし、
保険会社の審査終了後、あらためて工務店に正式に仕事依頼する…
この一連の手続きに4ヶ月かかりました。こういう時デンマークは不思議な
くらい時間がかかります。最初のうちは進展しない状況に一人焦って
いたのですが、そうこうしているうちに暖房を入れる季節になり、
今や地下室の乾燥状態も完璧です。このままでも日常生活に支障はないし、
外は寒くて暗いし、おまけにもうすぐクリスマスです。
今さら面倒だと思い始めた頃になって工務店から連絡が入り、その途端に
翌日から工事開始と相成りました。
散々待たせておいて、いざ始まると早い早い! こちら側の都合など気に
する様子も無く、初日には合計5人の職人さんがやって来ました。
マスター(棟梁)の指示に従い工事する箇所をドリルや金槌で
ガンガン壊し?始め、翌日は早朝から地下ランドリー室のタイル修復と
配水管工事が始まりました。
前回の集中豪雨では、大量の雨水が各家庭の配水管を逆流して流れ込んだことが
大問題になりましたが、今回我が家に設置されるのはその逆流を防ぐ画期的な?
配水管システムなのだそうです。
実力の程は次回の集中豪雨までお預けですが、ちょっと楽しみになってきました。
デンマークの職人さん達の朝は早く、毎朝8時には地下でトンテンカンと
いう音がし始めます。早く始めるかわりに早く終わる。午後2時頃には
その日の仕事終了です。 職人さんと言ってもマスター以外は20代前半の
若者達という感じです。 デンマークでは今も職人の世界に伝統的な
マスター制度の名残が有り、腕の良い職人さんになるには優秀なマスターの元で
見習いから始めることが最短距離なのだそうです。
午後2時、職人さんが帰った後のランドリー室には塵ひとつなく
気持ち良いくらいきれいに片付けられていました。
マスターの指導が良いのだと思います。
クリスマスまでには全てのメンテナンスが終了しますように☆
岡村 恭子
http://www.copenhagensmile.weebly.com/
http://copensmile.exblog.jp/
デパートIllumのクリスマスディスプレイ。
レトロな演出でノスタルジックな北欧のクリスマスという感じです。
日曜日の朝のお楽しみ。今年のアドベンツカレンダー。
これが最新配水管システム。効果を期待しましょう。