2012年7月~9月
【きょうのクロスステッチ Vol. 152】 by 岡村恭子
VOL.152 チャレンジ アイアンマン 2012
torsdag den. 16 august 2012
先週は変わり易いお天気に秋の気配だとお伝えしましたが、
今週は晴天続きで大喜びです。毎日気温20℃、湿度23%、風はそよかぜ。
これ以上望めない快適指数です。
そんな気持ち良く晴れた日曜日に、世界で一番ハードなトライアスロンと
銘打った “ Challenge Ironman 2012 “ が開催されました。
どのくらいハードかというと、水泳3,8km、自転車180km、そして
フルマラソン42,195 km!この3種目をノンストップで完泳走するのです。
中でも自転車の走行距離180kmにはビックリ!一桁間違っているのでは?と
再確認しましたが本当でした。まったくもってタイトルの“ 鉄人チャレンジ “ に
相応しい内容です。この過酷なレースに何と2000人もの人が参加し、
沿道は日光浴を兼ねて応援するたくさんの人で賑わいました。
それにしても、夏とは言え冷たい北欧の海で散々泳いだ後、自転車で
コペンハーゲンを北に向かってひた走り、約80km地点でUターン。
ゴールに辿り着いたら今度は自転車を捨てヘルメットを取り、マラソンシューズに
履き替え、いざ!フルマラソンです。 … フゥーッ!
運動神経というものをどこかに置き忘れてしまった私には想像を超えています。
ちらっと考えただけで息が切れそうです。今回1位になったのは
オーストラリアから参加した選手で、記録は8時間20分でした。
一般参加者は完走すれば満足、11時間台でゴール出来たら大満足なのだ
そうです。国会議事堂前のゴール地点では参加者の子供達が待ち受けて
父親の姿を見ると飛び出します。そして親子一緒にゴールイン!
子供達にとっても楽しい夏の思い出になったことでしょう。
折しもその日はオリンピク最終日、コペンハーゲンで鉄人達が自分の限界に
挑戦していた丁度同じ頃、世界中から集まったマラソン選手がロンドンの街を
走り抜けていたのですね。何れ劣らぬ健脚自慢がイギリスとデンマークに集合した
日曜日だったと思うとちょっと愉快です。
健脚といえば、” 世界で一番速い男 “ ジャマイカのボルト選手の新記録
100m=9,63秒というのは、1988年ソウルオリンピックで10秒の壁を破り
世界中の人を驚かせたカールルイスが当時のスピードで一緒に走ったとして、
3mも引き離されてしまうのだそうです。う〜ん…それがどうした?
100分の1秒の差に何の意味が有るの?と思う反面、いやいや、
もっと速く!と限界に挑戦する所に人類の発展があるのです。とも思いますが、
そんな立派な事、子供のころ駆けっこをしたら決まってビリだった私には言えませんね。
さあて、オリンピック以来すっかりスポーティーな気分になったところで、
この週末は今年最期の真夏日になるとの予報です。
みんな今から『日光浴の準備してー、よーい、ドン!』という気分です。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
http://copensmile.exblog.jp/
自転車レースからマラソンに切り替える地点。
マラソンの折り返し地点。みんな必至で走っています。
拍手に迎えられてパパと一緒にゴールイン!…微笑ましいですね。
マラソンコースのLangelinieで日光浴を楽しむ人々。いかにも夏のコペンハーゲンらしい風景です。