2012年7月~9月
【きょうのクロスステッチ Vol. 158】 by 岡村恭子
VOL.158 デザイン デイズ 2012
torsdag den. 27 september 2012
日本とデンマークは不思議な程親近感のある国だと思います。
「遠いのに近い国」暮らしていて、そう実感します。
両国の人がお互いの国に対する印象を聞かれた時のコメントには
親切で優しい人々、美しい自然、 そして優れたデザインetc.と、
とても似ている部分があります。距離にして15,000kmも離れているし、
メガ都市東京とコペンハーゲンでは人口比だけでも10倍の差があるのですが、
そんなことを度外視した “ 感性 “ や “ 感覚的 “な部分で共鳴し合う部分が
あるのだと思います。
例えば日本でも人気のある『デニッシュデザイン』の特徴を一言で言えば
シンプルで機能的という事になると思うのですが、それらの多くが実は
日本の茶道具や数寄屋造りなどの建築から影響を受けていると聞けば、
納得がゆくかもしれません。
この ” 遠くて近い “ 国の人々が交流を深めていったら、その先には更なる
可能性があるに違いない…。
そんな思いで開催されたデザインイベントが先週ありました。
コペンハーゲンでは年がら年中様々なイベントをやっているから
めずらしくもないけれど、でも、このデザインイベントはちょっぴり
特別でした。というのは、主催者が他ならぬ私の娘だったのです。
*『デザイン デイズ 2012』(9月19日〜22日)
会場のギャラリーGammle Strandは国会議事堂を望む運河沿い、
古いレンガの建物の並ぶ一角にあります。
アンデルセンの時代から変わらぬ風景が広がる美しい界隈です。
コンセプトを立ち上げてからイベント開催まで彼女が総合プロデュースした
という正に独壇場。日本とデンマーク、この大好きな二つの国の人々が
もっと自由にネットワーキングができたら両国間のビジネスの可能性が広がる、
という考えに想像以上の反響があり、国の文化省を始めデザインセンター等の
オーガニゼーションの協賛を得る事が出来ました。
イベント初日、さあ、娘のお手並み拝見です。
毎日組み合わせを変えて展示した*オリジナルラグのインスタレーションが
人気を呼び、ゲストを交えてのセッションでは活発な意見交換が行われるなど、
娘ならずとも大満足&充実の4日間となりました。
そしてそして、レセプションには、ステッチハウスの延江さんと朋子さん、
マリリアの孝子さんもお祝いに駆けつけて下さいました。
あらためて多くの素晴らしい人々に支えられてここまで来たことに感謝し、
これからも巡り会った方とのご縁を大切に、日本とデンマークの架け橋となって
活躍するようにと願っています。
*http://www.ayanomimi.com/
*http://www.ayanomimi.com/saeligson-collection.html
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
http://copensmile.exblog.jp/
赤いレンガが時代を感じさせるギャラリーGammle Strandの外観。
イベントの展示風景。
レセプションに来て下さった延江さんと素敵な Stigさん。
ゲストを迎えてのセッション風景。
アンデルセンベーカリーがデニッシュペストリーを毎日提供。