torsdag den. 20 september 2012

街角のお花屋さんにヒースが出盛りとなりました。この花が店先を飾り
始めるといよいよ秋本番。数日前に少し冷え込んできたので
暖房を入れた、その途端に気温が上昇して今日はまた汗ばむ程です。
いつもの事ながら、季節の変わり目はお天気の神さまのイタズラに
振り回されっぱなしです。

そんな気まぐれお天気のある日、ショッピングがてらストロイエに
出かけたのですが、まあ、とにかく、コペンハーゲンは何処もかしこも
穴だらけ状態なのです。市庁舎前広場も、中央駅周辺も、KongensNytov広場も
工事中です。メトロの延長工事に始まり、下水道整備に地域暖房整備、
はたまた新築ビル建設工事、と街中が掘り返されている感じです。
以前は工事中も美観を損なわない様にと、きれいなフェンスで囲い
さすが北欧だと感心したものですが、昨今の公共事業の工事現場は予算の
関係でしょうか？その辺にあまり力が入っていないようです。
おまけに昨日まで普通に通り抜けられた道が突然封鎖してしまったり、
一方通行になってしまったりで、朝晩のラッシュ時は車とバスと自転車が
慢性渋滞化し深刻な問題となっています。
せめて、もう少し迅速に工事を進める事はできないものかと思いますが、
夏休みの間は工事現場に人影もなく、やりかけのまま放置されている。
そういう所を通りかかるたびに、一体全体いつになったら完成するのか？と
心配になってしまいます。
そんな市民の不満が聞こえているのか？いないのか？当局は完成したら
問題は全て解消されますよ。メトロで楽々通勤できますよー、洪水対策
バッチリですよー、と至って楽観的です。そういう所がデンマーク的なのかも
知れません。要するに、何事も焦っては良い結果が生まれない。
一定の時間が必要だということらしいのです。

そういえば、コペンハーゲン初のメトロが完成した当時のことです。
完全自動制御がトラブル続きで、寒いと言っては止まり、雨と言っては止まり、
ついには原因不明で止まってしまい、こんなメトロはいらない！と市民は
呆れ返っていたものです。それでも、淡々と運行し続け、次第にトラブル
解消されるにつれ、文句を言っていたのも忘れ、気付けばすっかり市民の足と
なっているではありませんか。のど元過ぎれば何とやら…です。
“ デンマークは北欧のラテン “　と言われる所以です。
そういう伝で言えば、今工事で穴だらけの街もいつかはきれいになるはずだし、
延長したメトロもきっと動き出したらトラブル抱えながらも市民の足に
なってくれるのでしょう。

岡村　恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
http://copensmile.exblog.jp/

街角の花屋さんにて。ヒースの色のニュアンスが美しい。

TIVOLI の横も国会議事堂脇の運河も工事中！！

花壇のゼラニウムも越冬準備、植木鉢に移しました。