2012年10月~12月
【きょうのクロスステッチ Vol. 168】 by 岡村恭子
VOL.168 クリスマスカレンダーの思い出☆
torsdag den. 6 december 2012
12月の朝は、キッチンの窓辺に置いてあるキャンドルに火を灯して
一日が始まります。
聖夜☆まであと3週間。そして、直前の21日には一年中で一番暗い日
『冬至』を迎えます。冬至が過ぎれば少しずつ明るい季節に向かい始める。
そう思っただけで、ちょっぴり気持ちも軽やかになるというものです。
街はプレゼントを求める人で賑わいます。
季節限定アイテム『クリスマスカレンダー』が気軽なプレゼントとして家族や
友達の間で行き交い活躍するのも丁度今頃です。
たいていは数字の書いてある所にチョコレートが隠されているのですが、
先日は珍しくコスメティック入りのカレンダーを見かけました。
真っ赤な箱の中身が気になり、思わず手に取って振ってみたりしてしましたが、
当然ながら開けてみない事には分かりません!
デンマークに来るまで(30年以上も昔)クリスマスシーズンだけの、
カレンダーが有るなんて全然知らなかったので、その年の12月1日に
家人から雪景色の描かれたカレンダーをプレゼントしてもらった時には大喜び。
毎朝開けるのを楽しみにしながら、人々が指折り数えて聖夜を迎える
北欧のクリスマスを、とても羨まく思ったのを今でも覚えています。
娘が幼かった頃は、毎年手作りカレンダーを作ったのも懐かしい思い出です。
夜更けにキャンドルを灯したテーブルで、24個の小さなプレゼントを
作っている時は、北欧伝説のイタズラ妖精家族=Julenisse(ユールニッセ)も
さりありなん、という気分で楽しんだものです。それからかれこれ20年…、
ライフスタイルの急速な変化に伴ってクリスマスの過ごし方も変わって来ました。
クリスマス休暇を利用して旅行に出る人も増えたし、欲しいものが何でもすぐに
手に入る現在では、子供達がクリスマスを指折り数えることも無いのでしょう。
煙突からサンタクロースがプレゼントを持って来ることも、
屋根裏部屋にクリスマスの妖精が住んでいるということも、
今の子供達にはあまり説得力が無いようです。
時代の流れとはいえ、やはり少し淋しい気がします。
それでも、やっぱりクリスマスは特別です。
普段仕事に追われている大人達も子供との時間を楽しもうと努力します。
いつもよりもママがきれいだったり、パパが優しかったり、そして
毎日ご馳走が並んだり…、北欧のクリスマスは今年も人々にノスタルジックな
香りを運んでくれるに違い有りません。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
クリスマスマーケットではこんなジャンボキャンドルも登場。
ママと小さなツリーを選んでいた女の子。アドベンツに使うのかな?
代表的な手作りオーナメント、クリスマスハート。七夕の短冊みたいです。
中身が気になる?!クリスマスカレンダー。