2013年7月~9月
【きょうのクロスステッチ Vol. 201】 by 岡村恭子
VOL.201 ビールで乾杯!
torsdag den. 8 august 2013
ステッチハウス企画 『連載200回記念感想文募集』に沢山の方から
暖かいメッセージが寄せられています。有り難うございます!
10日が締め切りだそうです。この機会に是非ご感想をお寄せ下さい。
感想文を下さったみなさまにお返事を差し上げたいと思います。
先日はステッチハウスのお二人とビールで乾杯!しました。
延江さんが “ クルージングでワイン “ とか “ 運河に浮かんだレストラン “
などお洒落なプランを用意して下さったけれど、たまには下町ボデガも
楽しそう、という私の庶民派提案がめでたく?採用となりました。
またとない好天気の夏の宵。 場所はダウンタンの骨董通り。
(→Vol.70 骨董通りの散歩道)
昼間はアンティック屋さんやガラクタ屋さんが軒を並べている界隈が、
夕暮れと共にその雰囲気を変えてゆきます。カフェの店先にランタンが灯り、
仕事帰りの人達が立ち寄るような…、如何にも路地裏的な地元の人達の憩いの
場となります。パリの下町をイメージして(私を含む)ごく一部の人達の間で
“ Little Paris “ として親しまれています。
テーブルの上に何種類ものビールを並べてテイスティングしながら何度も乾杯!
楽しいおしゃべりに花が咲きます。いくらでも飲めそうです。
ほろ酔い気分になってグラスを傾けながら、この近所にワルシャワみたいな眺め
もある、とワルシャワに一度も行った事の無い私が言うのを彼女達が笑って
聞いています。夜風がひんやりと火照った頬を撫でて行きました。
下町ボデガを満喫しての帰り道、大きな橋を渡る時に思い出して言いました。
ここから旧市街地を眺めるとちょっと東欧的でしょう?……。
今回はカラリとした明るい夏の夜 だったので説得力に欠けましたが、
特に凍てつく冬の日などには、低く重たい雲の下に街が冷たく静まり返り、
一幅の絵画のような風景が広がります。
何気ない日常の風景が時として様々なイメージと重なり、それが一生の思い出に
残る事もあります。特別の匂いや香りにもそんな効果があるなあ、と思います。
今回の “ 下町ボデガのひと時 “ もきっと私の大切な思い出の1ページとなって、
思いも寄らない時にふっと “ あの日 “ の景色や匂いが蘇るに違い有りません。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
8種類のビールのテイスティング!どれも美味しい。チーズやポテトがよく合います。
下にBreweryがありますが現在は使われていない様子です。
近所の人達が憩う気軽なカフェが並びます。
夏と冬では大違い。
凍った運河の景色は行った事も無い東欧のイメージが広がります。