2013年7月~9月
【きょうのクロスステッチ Vol. 207】 by 岡村恭子
VOL.207 ゾウの見える丘
torsdag den. 19 september 2013
とうとう…という感じで朝晩の気温が一桁になってしまいました。
セーターを引っぱりだして本格的な秋の庭仕事開始です。
今年も明るい季節を彩ってくれたことに感謝しながら植物達の冬ごもり準備です。
来春用の球根をアレコレ品定めしたり、伸び放題の庭木を剪定したり、
花壇の花も越冬準備を始めます。多年草の株分けもしなければ!…と
庭を往ったり来たり…。そんな庭仕事の合間に思い出した楽しいお話を一つ。
「手塚治虫展」の帰り道のことです。娘が「ゾウを見に行こう!」と
唐突に言いました。…?キョトンとしている私に、動物園の象を眺められる
場所があるというのです。彼女は以前友達と行ったことがあるそうで、
その開放的な風景がとても良かったから、私を案内したいというのです。
動物園の象を動物園と反対側の丘から見ることが出来るのだそうです。
そんな事をしたら動物園に行く人がいなくなるんじゃないの?とか、
入園料払った人が不公平だと怒るのではないか…というケチな考えはこの際
抜きにして「百聞は一見にしかず」です。鉄腕アトム鑑賞後の象見物とは、
面白い展開になりました。最後にホンモノの象を見たのなんて一体いつの事
だったかな? 小さい頃一緒に動物園に行った、あの時が最後…そんな思い出話を
しながら秋晴れの空の下を “ ゾウの見える丘 “ まで散歩です。
大きなマロニエや栗の木の林を抜けて行きます。
秋風がひんやりと首筋を撫でて行きます。そろそろくたびれてきたと思った頃、
緩やかな上り坂が見えて来ました。“ ゾウが見える丘 “ 到着です。
安全の為の手すりが『どうぞ見て下さい』という風に設けられています。
ススキのような葉の茂る向こうで飼育係の人達が忙しそうにしています。
掃除中のようです。水を撒いています。乾燥した草を沢山運び込んでいます。
私達側から見えるのは象ファミリーの裏庭のようです。遠くに見えるガラス張りの
ドームが住居、表庭はもちろん入園料を払った人が見える側ということになります。
周囲を緑に囲まれ、見上げれば青空。何と広々と開放的なことでしょう。
こんな恵まれた環境なら動物達もストレスなく暮らせそうです。
“ ゾウの見える丘 “ はコペンハーゲン動物園が動物の立場で環境を整えていると
いうことを、広く知ってもらう為のPRの場所なのかも知れません。
その日は残念ながらお目当ての象には会えませんでしたが、
娘のお陰でちょっと穴場発見!です。
また散歩がてらゾウさんに会いに来ようと思います。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
ゆったりと茂る木立を抜けて "ゾウの見える丘 " まで散歩です。
ゾウさん出て来ないかなあ…と待ちぼうけの人々。
象がいた日に娘が撮影。自転車で通りがかりに象を見るというのも面白い光景ですね。
遠くに見える丸い屋根が象の家です。
花壇の花も順に植木鉢に植え換えて室内に取り込みます。
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ステッチハウスより
先日は「きょうのクロスステッチ200回記念」へのたくさんのご感想ありがとうございました。
岡村家による抽選の結果、下記5名の方に2014年カレンダーを発送いたしました!おめでとうございます。
千葉県 J.I 様
北海道 R.H様
群馬県 C.S様
東京都 M.K様
岡山県 M.A様
これからも岡村恭子さんへのご声援よろしくおねがいいたします!300回記念が楽しみですね!
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