2014年1月~3月
【きょうのクロスステッチ Vol. 228】 by 岡村恭子
VOL.228 早春の庭仕事
torsdag den. 27 februar 2014
ソチオリンピックも無事に終了し、土曜日から今年のカレンダーも
3ページ目になって、いよいよ春本番です。
デンマークの今冬は記録的な暖冬でした。特に2月は過去50年間で
最高の暖かさを記録、ポカポカ陽気に我が家の庭も春めいて、
柔らかい土の下から草花達の息づかいが聞こえて来そうな気配です。
さあ、今年は早めに春の庭仕事開始です。
冬の間に堆積した落ち葉を掃き出した花壇にはムスカリの芽がたーくさん!
ミニ菜園のオレガノ、レモングラス、タイムetc.元気に冬を越しました。
木々の芽吹きも例年より早いようです。
昨秋、キコリに伐採してもらった杉の木の周辺の手入れをしなければ…、
でも、その前に木枯らしでなぎ倒された竹薮の整備です。
何故なぎ倒されてしまったかというと、実はこの竹薮、数年前に枯れて
しまったのです。竹薮というのは50年に一度花を咲かせて、その後枯れて
しまうと聞いていましたが実際本当にそうでした。白い穂のような
ちょっと見ただけでは気づかない花というには地味すぎる花が咲いた後、
次第に竹薮全体の勢いが衰え、やがて寿命を閉じる様に枯れてしまったのです。
どうやら植えられてから50年経ってしまったらしい。
でも、葉の無い竹薮もそれはそれで簾のような風情が有るし、隣家との境でも
あるし、そのままにしていました。そうしてしばらく頑張って立っていてくれた
けれど、遂に力尽きた…という感じでとうとう斜めに傾いてしまったという訳です。
もはやこれまで。試しに一本引き抜くとスルスルと、いとも簡単に抜けます。
全部取ってしまうと空っぽになってしまうので、どうにか真っすぐに立って
いらる竹には、もうしばらく立っていてもらう事にしました。
さて、空き地になった場所に何を植えよう?…庭に植え替え可能な植木は無いか
探します。しばらくして「これなんかどう?」植え込みの奥の方に潜り込んでいた
家人が何か見つけたようです。どれどれ?…、おお、なかなか良いお見立て。
人の背丈程のライラックです。ライラックは成長が早いし夏の間柔らかい葉を
沢山つけてくれます。いつか花も咲くでしょう。
さっそく、植え替え作業です。大きなスコップで土を掘り返したっぷりの水を入れて
池の様になった所に掘り起こしたばかりのライラックの苗木を植えます。
しっかり根付いてくれます様に。
今年最初の庭仕事は上々の首尾で無事終了。お次は芝生の大掃除が待っています。
リンゴの枝払いもしなければ…春の庭仕事はエンドレスに続きます。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
これはジャパニーズチェリーという名の木です。淡ピンクの小さな花が沢山咲きました。
土の中から顔を出し始めたチューリップの芽。
お花屋さんの店先も春らしくなってきました。